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滞在制作 2日目

朝6時半にアラームをセットしたものの、普段10時とかに起きているせいか、無意識にアラームを止めていた。

一緒の家で寝ている人の音でハッと目が覚めて、ぼーっとしながらも身体を起こした。天気は清々しいほどに晴れていた。

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朝、少しでも目を覚ます為に、外へ出ると、網戸にバッタさんがいた。

午前中には、明日からの活動に向けて、材を切ったり、インパクトで止めたりと、久しぶりにガッツリ手を動かした。驚いたのが、一通り作業を終えてもまだ10時半であった事だ。

いつもなら、まだ起きて30分ほどしか経っていないはずなのに、今日は朝ごはんも食べて、ガッツリ作業まで終えているのだ。細々とモノを片付けても11時前で、少しゆっくり昼休憩を取ろうと思い、まずは昼寝をした。

今まで昼寝は惰性的なもの、とばかり捉えていたが、午前中ここまで動くと、昼寝の必要性が分かる。15分ほど横になっただけでも、かなりスッキリした。

お庭をウロウロしていると柿の葉の落ち葉があらゆる所に落ちている。柿の葉の落ち葉はメダカの越冬にオススメのアイテムとして有名だ。メダカ達は冬の寒い時期に、柿の葉に隠れて暖を取るのだ。
ここには大量の柿の葉の落ち葉がある。都会では、中々手に入らなくて商品として売り出されているものを購入する人だっているのに、改めてモノの価値について考えさせられる。

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休憩をしていると、境界やグラデーションについて考えていた。
家の中に今はいるが、扉の中と外ではクッキリと境界があるのだろうか?周りに沢山の自然があるからこそ、その境界が曖昧になる感覚があったのだ。寝間着でも外にふと出てしまう。きっと普段住んでいる家でなら、気にしてしまう事なのに、ここではそんなグラデーションが豊かさのようにも思えた。

明日以降の作品発表で使用するモノをショッピングモールに買いに行く。自転車で行くのだが、ふと、溝の蓋が私の住んでいる街とは異なる事に気が付く。

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土地柄もあり、ここは距離感のスケールが普段以上に大きい。だから何するにしても動かなくては得られないのだ。スーパーで何かを買うだけでも自転車で往復1時間は掛かる。その分、身体は動いている為、いつも良い感じに疲労感がある。少しだけ、扁平足の私の足の土踏まずが上がっているようにも感じた。

今までは、アーティストの助手として滞在制作に参加する事しか無かった。しかし、今回初めて「アーティスト」として自らが滞在制作することになると、やはり自分の出来る最大限の事はしよう、と常々考える。これが責任という事なのだろうか?経験こそが人を成長させる、とはまさにこういう事なのかもしれない。

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