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言語は伝播する

当たり前のことかもしれないが、人によって口癖や話し方は変わるものだけれども、それが周囲の人にも影響を及ぼすことを今になって再認識している。
例えば「right?」みたいなニュアンスの言葉も「ハリダ?」や「ペヘディリダ?」のようにいくつかあって、人によって使い方も微妙に違う。その上、私は身近な人の口癖やよく使う言葉に対して影響を受けやすいこともあり、その時一番近くにいる人がよく使う言葉を私もついつい使ってしまうのだ。

それが良い言葉だけなら全く問題ないのだが、時には悪い言葉を覚えてしまうことがある。私のホストマザーはよく「ピッス」(クレイジー)とよく言う。ホストマザーは若干言葉遣いが悪い所があるため、口癖のように毎日その言葉を使う。とは言え、イマイチ使い方を理解していない外国人が同じように使ってしまうとトラブルになりかねない。だからこそ、私はあまり言わないようにしていた。
しかし最近、学生のふざけた言葉に対して「ピッス」とつい口にしてしまった。あまりにも反射的にその言葉を発していたため、自分でもそのことにビックリしてしまった。

その時に、ふとジムローンの5人の法則を思い出した。

5人の法則は身近にいる人間5人の平均が自分の年収、思考、しぐさ、趣味に繋がるというもので、言葉遣いや話し方もその伝播の一種なのだと思い始めた。

日本だと、自分の言葉遣いや話し方に対して、あまり考える機会は少なかった。しかし、異なる言語を日常的に話すようになったことで、話し方や言葉の覚え方など、今まで気に留めていなかったようなことに気付く機会が増えた。

これは逆を返すと、自分も周囲の人間に何かしらの影響を与えているということだ。ほんまかなぁってこれに関しては考えてしまうけど、恐らく私の言葉のように何かしらの伝播しているものはあるに違いない。

例えば、ホストファミリーと共同で使っているキッチンも私が口に付ける部分を上にして入れてから、ホストファミリーも全部上にして入れるようになった。それに対して私が何か言った訳でもないのだが、こんな行為1つでも影響って受けるもんなんだと実感する。


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