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写真展「彼岸のもの」を終えて

2021年3月24日〜3月31日の期間に開催した「本屋と活版印刷所の屋根裏」での錦戸俊康 写真展「彼岸のもの」について振り返る。

今回は前日の夜から搬入作業を開始した。仕事が終わってからすぐに屋根裏へ向かったのだが、朝からずっと不思議な高揚感の中にいて浮き足立ち、落ち着かない。早く展示したくて堪らない。第3回の写真展「図鑑」の時のように展示用のコンパネを縦に打ち付けることから始めた。

今回、展示する写真は2点のみ。前回の写真展では400枚以上の枚数だったので店主のダイスケさんに「落差が凄いね」と言われる。どちらの写真もB0サイズのキャンバス布にプリントしたマッコウクジラの写真だ。屋根裏の店主ご夫婦の手を借りてなんとか展示することができたぞ。短編小説くらいのテキストを書いたので順番に貼っていく。

1枚目の写真の前にソファを配置。目の前の一点をゆっくり眺めて欲しい。想像していた通りに展示することが出来たのでホッとしている。

搬入が終わり、ひと息ついているとなんとお寿司が登場。夕飯を食べていなかったのでガツガツ貪ってしまった。ご馳走さまでした。

早朝から仕事なので夜道をゆっくり帰る。3月に入ってから民宿業が忙しくなり、なかなか思うように動けない。毎月展示をすると決めたので踏ん張りどころだなあ。

写真展初日から常連さんらが来てくださった。冷凍ソフトクリームなる不思議な差し入れも嬉しく有難い。民宿の晩ご飯の支度があるので昼間の2、3時間しか在廊できないことがとてももどかしい。

期間中に店主・森本大祐さんによる「屋根裏藝術」という素敵な立体造形物の新たなアイテム達を撮影。4月より屋根裏店内にて販売開始。綺麗な青に見惚れてしまう。

始まってから、これまでの展示の反応と明らかな違いを感じている。想像以上に写真もテキストも好評で、見に来てくれた人々の心が動いていることがわかる展示になっていた。

期間中の土曜日に寝るまで在廊。遠方よりお手紙やお酒が届いており、とても嬉しい。店主・ダイスケさんと今回の展示についてたくさんの話をすることができた。

やっぱり寝るまで在廊はいいなあ。自分の作品の前で寝られる謎の幸せ。

常連客のYさんは2枚目の写真が気に入ったそうで、何日も来場されてはずっとこの写真を眺めておられた。そんな経験は今までなかったので正直驚いている。

あっという間に最終日となった。昼にも在廊したのだが、名残惜しく仕事の後にお店が閉まる0時まで在廊した。この日は帰らねばならぬので、ノンアルコールビール。

最終日の夜も常連客Yさんは2枚目の写真をずっと眺めておられた。ありがとうございます。

普段は聞けない感想がたくさん集まる展示となった。今も思い出すたびによくわからない説明できない感覚になる。面白い展開にも繋がっていくようで楽しみが増えてしまった。この展示をするかどうか随分考えたが、来場された皆さまの言葉を受けて、やって良かったと心から思えるようになった。

また4月も本屋と活版印刷所の屋根裏で写真展を開催します。ご来場くださった皆々さま、ありがとうございます!

錦戸俊康 写真展
「花泥棒」

本屋と活版印刷所の屋根裏にて開催する、錦戸俊康 写真展の第10弾となります。是非、ご高覧ください。

会期:2021.4.21水~4.28水 入場無料
開場:午前10時~寝るまで
会場:本屋と活版印刷所の屋根裏
住所:863-0023
熊本県天草市中央新町19-1  本屋と活版印刷所 2F ※建物裏に駐車場あり

期間中の在廊日は錦戸のSNSでお知らせいたします。こちらの古書店さんではホット・アイスコーヒーが注文できます。新たにサイフォンコーヒーと紅茶も登場!そして、店主・森本大祐さんによる「屋根裏藝術」という素敵な立体造形物の展示販売もございます。


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