山静(やませい)さんは、西小山のアーケード商店街の突き当たりを右折した江戸見坂通りにある、何処となくわびさびの趣のある小料理屋さん🍶
前を通りすがると時折、「浜名湖産 うなぎかば焼 二.五〇〇円 販売致します」と達筆な字で書かれた貼り紙があり、ずっと気になっていました。先日ふと又通りすがると、おじいちゃまが中から出てこられたので、思い切って聞いてみたんです。そしたら、クシャッと笑みを浮かべつつ(覚えている方おられるか分かりませんがクシャおじさんをちょっと思い出した😆)、「うなぎはね、月末に入るんですよ。言って下されば焼きますよ〜」。

そんな訳で先週一度お電話をして(どう注文して良いか分かりにくかった事もあり)予約させて頂き、本日頂戴にあがりました😚
予約時間に恐る恐るガラガラと引き戸を開けると、女将さん「Nishikiさん？」「あ、はい」。おじいちゃま(ああ、あのヒトかと分かって下さった感じで再びクシャッ)「ボクね、浜松出身なんですよ。」「ああ、だからなんですね〜。」
(どうやら渋谷宇田川町の料亭での修業を経て独立、町工場の多かった城南エリアにおいて常に賑わっていたお店だったようです。)

うなぎは肉厚でぬめりが無く、タレも甘すぎずキリリとした江戸っ子の味わい。詳しい事はよく分からないながらも丁寧なお仕事をされているのを感じ、暫し瞼を閉じて味わう事に集中😉
添えてある山芋わさびも、繊細かつ新鮮な味わいでよい箸休め。いやぁ、久方ぶりに食事で背筋が伸びる心地がしつつ、そのケレン味(と商売気)の無さにほっこりとしたひと時でした。
土用のうなぎに又お世話になろうっと！
(写真3、4/11撮影。昨夜は暖簾掛け忘れていたみたいですな。きりたんぽは修業先で出していた名残のようです。興味深い…)