見出し画像

骨盤底筋トレーニングpelvic floor muscle training:PFMT

2016年の診療報酬改定で排尿自立指導料が新設されました。
これは、尿道カテーテル抜去後に下部尿路症状を有する入院患者に対して理学療法士または作業療法士を含めた多職種チームで排尿ケアを行うものです。

包括的な排尿ケアの計画の中で、排尿に関する動作練習と骨盤底筋トレーニングpelviec floor muscle training:PMFTが挙げられている。
参考図書:排尿自立支援加算、外来排尿自立指導料に関する手引き
一般社団法人 日本創傷・オストミー・失禁管理学会

骨盤底筋トレーニングに期待できる効果として、尿失禁・過活動膀胱(overactive bladder:OAB)、慢性骨盤痛症候群、overactive pelvic floor(OPF) musclesがある。
それらの詳細についてはこのページでの説明は控えるが、最後に我々がよく対応にあたる可能性のある尿失禁を含む産後女性の不調について言及したい。

産後女性の中・長期的な問題に、尿失禁(8~31%)以外にも、性交痛(35%)、腰痛(32%)、便失禁(19%)、不安(9〜24%)、うつ病(11~17%)、会陰痛(11%)、出産恐怖症(6~15%)及び二次不妊(11%)などがあります。
参考論文:Neglected medium-term and long-term consequences of labour and childbirth: a systematic analysis of the burden, recommended practices, and a way forward

周産期医療の概念は産後7日までとされています。その後も中・長期的に続くまたは発症する不調に対しては医療的なケアの他にも、トレーニングジムや鍼灸や整体など治療院でのケアもとても重要になることが理解できます。
また別のページで個々の疾患に対してまとめていきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?