見出し画像

辞書のできごと(2023年12月)

先月の辞書に関する出来事をまとめます。コメントはあったりなかったりします。



12/1 🎪「大辞泉が選ぶ新語大賞」が発表

2023年の大賞は「生成AI」でした。


12/4 📕〈例解小学国語辞典 第8版〉発売

コウペンちゃんデザインも同時発売。でも、前のとらデザインの方が可愛かったですね。


12/5 📃歌詞に現れる「辞書」を調査した記事が公開

歌詞について分析・調査をしているハコサトさんの記事で、辞書がテーマになりました。

というわけで、手持ちのデータから調べてみました!!
(中略)
結論です。

私が略したんじゃなくて実際に「(中略)」と書いてあります。強いですね。

ところで、阿久悠さんの曲数が「8」で最多とされていますが、カバー曲も重複してカウントされており(『水中花』4回、『冒険者たち』2回)、異なり歌詞数(?)では4曲になります。そのことを考慮すると秋元康さんが首位と考えることもできるように思いました。


12/5 📃「今年の新語2023」発表会レポート記事が発表

Togetterですが、ツイートのまとめではなく、記者によるレポート。

このほか、12/26には毎日ことばplusでもレポート記事が公開されています。


12/7 📕〈新レインボー小学国語辞典 改訂第7版〉が発売



12/7 📃〈広辞苑〉のキーパーソン・溝江八男太の詳しい調査記事が公開

辞書マニア・ながさわさんの渾身の報告です。


12/8 📰毎日新聞で〈三省堂現代新国語辞典 第7版〉のインタビュー記事が掲載

「毎日ことばplus」の記事から本紙に登場。


12/10 📃「今年の新語2023」批評記事が公開

辛辣です。(かく言う私も年末のTwitterスペースで色々喋ったような気もしますが。)


12/13 📃辞書尚友の記事「序文-1グランプリ」続編が公開

地名辞書からのエントリーです。


12/15 📃毎日ことばplusで〈三省堂国語辞典〉編集・奥川健太郎さんの寄稿が公開

漢語由来の見出し語の語種をどう扱うかについて。


12/17 📃JKの全文検索をうまく使う記事が公開

有料DB「ジャパンナレッジ」の強力な全文検索機能を使ってどんな情報が得られるかが丁寧に説明されています。必読です。


12/19 📱物書堂から小学館の小学生向け辞書コンテンツが一斉に発売

怒涛の4本同時リリース。これで2023年の年間リリースは18本となり、史上最多をマークしています(次点は2020年の13本)。


12/20 📺朝日新聞講座「『辞書マニア』と語る ことば・辞書・校閲」が公開


12/22 📺鈴木絢音さんが本について色々語る動画が公開

辞書好きで昨年『言葉の海をさまよう』も上梓した鈴木絢音さんが目を輝かせながら新宿の本屋で本を買いまくるという動画。辞書コーナーは6:27頃から
続けてインタビュー編もあります。「んーーーーーーーーーーーー⤴やっぱり三国ですかね」とのこと。


12/22 💻ロゴヴィスタ〈ウィズダム英和辞典 第4版〉〈同和英辞典 第3版〉が発売


12/23 📃各語辞書における見出し語の語形を調べた記事が公開

言語によっては、我々が日本語や英語の辞書を引くのとは全く違った感覚で見出し語を探さなければならない、ということもあるわけですね。


12/24 📰辞書マニアへのインタビュー記事が公開


12/26 📃翻訳者の辞書使用体験記が公開


12/28 📃画像生成AIに語釈からイラストを描かせる実験記事が公開

西村まさゆきさんの実験記事? ジョーク記事? 11/30に開かれた国語辞典ナイトの発表の記事版といったところですが、家族(息子さん)が登場しているのが新要素です。


12/29 📃毎日ことばplusで〈集英社国語辞典〉編集・小高優佳さんの寄稿が公開

いま現在〈集英社国語〉を担当されているとのことで、つまり集英社国語辞典〉が第4版に向けて鋭意編纂中であると明らかになりました。


12/30 📃高校生向け辞書の比較記事が公開

学生向け辞書のレビューでは圧倒的な信頼感があるけんでんさんのブログ。2022年に〈新選国語〉、2023年に〈旺国〉〈三現新〉が改訂になったということで、比較記事も新たにリリースされたようです。

しかしこうして並ぶと、(〈角川必携〉はともかく)〈学研現代新国語〉の新版は出ないのだろうか……と思えてきます。


今月もなかなかでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?