見出し画像

「久しぶりの投稿です。」「あの時買っておけば・・・。そのセリフ、何十年も前から言ってます。」

 「終活ギター アコギ庵」「アコギ弾き比べサロン アコギ庵」です。
 アコギ一筋54年。アコギの終活をやろうというオッサンが、《何かアコギ好きのためにできることはないか?》というところからスタートしました。アコギ好きのための”Support and Assist”を目標に、何かしらお役にたてることがあればいいなと思っています。
 そうそう簡単に弾くことができないと思われるギターも、何本か用意しています。初心者の方用、中級者用のギターもあります。とにかく来て弾いていただいて、そこから何かが始まることを期待しております。アコギ好きの皆様とお話しすることを楽しみに、お待ちしております。


「久しぶりの投稿です。」
 この前の投稿が2月3日でしたので、ほぼ1ヶ月半ぶりになります。サボっていた訳ではありませんが、思っていたより時間が経過してしまいました。

 2021年の6月に15日に初めて投稿、あっという間の2年9か月でした。ここ最近はずっと書くことに追われて、無理して書いているような気がしていました。そんな日々が続き、ちょっと違うんじゃないかな?と思い始めたのがキッカケで、少し休んでみようと思った次第です。

 特に何かが変わった訳でもなく、ただダラダラと何もせずに過ごしていました。休んでどうだったのか?と尋ねられたら困ってしまうぐらいですが。強いて言えば、本来の主旨に戻って「アコギ好きの皆様のお役に立てそうな情報を書いていかないとな〜。」と思い直したぐらいです。
 とは言うものの、あくまでも個人の主観に基づいて書いている内容です。全ての人に賛同してもらえるかどうかはわかりませんが、読まれた方が、アコギのことを考えたり見直したるするキッカケになってくれたら嬉しいです。

 では、気を取り直して、また書いて行きます。今後はペースが変わるかもしれません。今までよりは"気ままに、自由に、適当に"という気持ちでいます。そのつもりで、皆様からも温かい目で見てやっていただければ幸いです。

「あの時買っておけば・・・。そのセリフ、何十年も前から言ってます。」
 たらればの話ではありませんが、値段がべらぼうに高くなってしまったギターを見るたびにいつも頭の中に浮かんでくるセリフです。

 市場価格は需要と供給の割合で決まります。そう単純に言ってしまうと高くなったり安くなったりしてもよいのでは?と思ってしまいますが、アコースティックギターはずっと高くなり続けています。(デフレや不景気で多少は安くなった時期も、あるにはありましたが・・・。)

 30年以上前、すでにアコースティックギター用の木材が枯渇してきていると言われていました。その時点で「ここ数年で2倍の価格になった。」などという話もありました。資源の枯渇という根本的な問題が解決されない限り、そうなってしまうのは当然の成り行きでしょう。もちろんメーカーの大小を問わず、個人や少人数の工房を含めコストを下げる努力をされているのは間違いないと思います。が、それだけではどうしても補いきれない部分があることも否定できません。

 今までも折に触れ言い続けてきたことですが、明らかに材料の質は低下しています。このことはショップをはじめとして、業界からは絶対言わない(言えない)ことです。材料の質の低下を補うために設計変更をしたり、パーツ・仕様を変えたりして、可能な限りトータルのクオリティを落とさないように努力されていることは認めますし評価できます。それでも補いきれない部分は、コストがかかったとしても材料の質を上げるしかありません。→価格が高くなるのは当然ということになります。

 一昨年、かつてないほど円安が進みました。同時に世界的にインフレが進み、日本以外のほぼ全ての国々の物価が上がっていきました。(日本国内の物価も上昇していますが、世界的に見れば率はかなり低いです。)2020年に始まったコロナ禍も、その要因の一つだと考えています。かなりの期間、人とモノの動きが止められてしまいました。需要が減らない限り、供給が少なくなれば物価が上がって行くのは当然のことでしょう。

 そういった物価上昇の影響は、アコースティックギターの世界にも広がってきました。特にヴィンテージの価格は、びっくりするほどすごい上がり方を見せました。頑張ってお金を貯めていた人の中にも、購入を諦めてしまった人がおられるのではないでしょうか?こんなことになるんだったら、借金をしてでも買っておいた方が良かった。そう思っている方も少なくないと思います。

最近一番ビックリしたのがこれです。1945年製のDー28。1ドル=150円換算で
一千万円超え!!ヘリンボーンとはいえノンスキャロップです。ホンマかいな?!
同じヘリンボーンのDー28でも、スキャロップドブレイシングで1930年代ともなると
この価格です。1ドル=150円換算で2,625万円!!参りました。

 上記2点の写真、価格は2024年3月16日現在のものです。

 視点を変えてみたら、今現在が一番安いということなのかな?と考えることができます。高くなってしまった方を基準にして見れば、まだまだ価格が割安でそのうちに上がってくるのでは?と思えるモデルもいくつかあります。将来的にどうなるかより、自分にとって良いもの(自分のプレイスタイルに合うもの)を探すべきなのですが…。現実問題、考えざるを得ない要素の一つであることも否定できません。
 ほんの数ヶ月で驚くほど価格が変わっていることもあり得ます。このことは買い手だけではなく、売り手の方も少なからず悩んでいるだろうなと思います。仕入れ値が変わらなければ、値上げした分利益が増えることになります。かと言って売れなかったら、何の意味もありません。ある意味、買い手にも売り手にも難しい時代になったのかもしれません。

人気があるモデルで、状態が良ければビックリする価格です。
自分の価値観からすれば、ぜんぜん現実味の無い価格です。
J-45とJ-50、構造や材質には全く差がないということなのにこの価格差!
楽器として見たら同等なんですよね。不思議です。何がポイントなんやろ? 

 上記の3点(J-45とJ-50)の価格は2024年3月17日現在。

 拙い文章をお読みいただき、誠に有難うございます。皆様の感想、ご意見をお聞かせください。 またアコギに関する相談等がございましたら、どんなことでもOKです。遠慮なくお尋ねください。
 アコギ庵は「ギターを弾いてもらって、ゆっくりアコギの話をする。」そんな場所です。勝手ながら、完全予約制で運営させていただいております。
お手数ですが、まずはメール、もしくはメッセージでご連絡をお願いいたします。
宛先 e-mail:mail@acogian.com または twitter(@acogibucho)にお願いします。
 FACEBOOKのページもあります。こちらにメッセージを送っていただいてもかまいません。よろしくお願いいたします。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?