結局のところ海外旅行に現金はどれくらい必要か?【2023年のまとめ】
海外旅行へ行く度に頭を悩ませるのが、
結局、現金っていくらあれば足りるの?という現地通貨の両替問題。
コロナ禍の影響で、最新の海外旅行の情報はまだそこまで多くはなかったことと、恐ろしすぎる円安状態に、私自身も今まで以上に両替額を慎重に検討することになった。
今年はさらに、海外旅行解禁勢が増えると思うので、2023年に私が旅行した韓国・タイ・イタリア・フランス・チェコについて、個人的な感想をまとめてみた。
これから旅立つ方のために、少しでも役に立てたら嬉しい。
正直、現金はほとんど使わない
結論から言うと、現在の海外旅行で現金はほぼ必要ない。
ただ、国よってはもちろん、国内でも地域差はあること。そして、あなたが旅行中に何をするのかによって変わってくるので、その下調べはしっかりとしておいて欲しい。
今の日本のキャッシュレス決済の普及率を基準に考えた場合、アジアよりヨーロッパの方がキャッシュレス化が進んでいるように感じる。
特に、パンデミック直前の2019年の夏に訪れたイタリアと去年を比較すると、その変化はかなり大きかった。
① 韓国・ソウルのキャッシュレス事情 (2023年4月)
友人との3人旅で、宿泊先は明洞。
メインは食事を楽しむグルメ旅。
WOWPASSは利用せず、交通系ICカードのT-moneyカードのみ購入。
タクシーの利用はなし。
前情報としては、日本よりもキャッシュレスが普及している印象だったので、現地で必要な分だけ両替することにしていた。
個人経営の小さな食堂でもカードが使えるので、飲食店に関しては日本よりもかなり高い確率でキャッシュレス決済ができる。
ウォンが必要だった場面
T-moneyカードへのチャージ
日本の交通系ICカードと同じように、券売機やコンビニでチャージする場合は現金のみ。広蔵市場(カンジャン市場)
観光客に人気の市場だが、基本的にカードは使えない。
食事はしていないが、スッカラやコンギパッを買った金物屋での支払い時に必要だった。カードが使えない代わりに、日本円での現金払いは可能だった。明洞や道端の屋台
横目で見るだけで実際に食事はしていないが、市場と同様基本的には現金払い。
② タイ・チェンマイのキャッシュレス事情 (2023年7月)
タイ北部の中心となる街チェンマイ。
友人と二人旅で宿泊先は旧市街。
食事とショッピングとお寺巡りののんびり旅。
移動はGrabの配車サービスがメイン。
Grabという配車アプリでの支払いは、アプリ内のクレジット決済で完結する。
セラドン焼きの食器や、シルバーアクセサリーなどのショッピングと、大きめのレストランやカフェでの食事時はクレジットカードを利用した。
店によっては手数料が高めだった印象。
タイバーツが必要だった場面
マーケット内の飲食店や青果店と低価格の物販
韓国同様、市場や屋台は基本的に現金払い。
朝市で果物を購入した時や、JJマーケットの飲食ブースでは現金を使用した。
同じJJマーケットでも、アクセサリーや衣料品の店舗だとカード払いも可能な店舗もある。ローカルな小さい飲食店やカフェ
いかにもローカルな飲食店は、基本現金払いだと思った方が良い。
カフェも店によってはカード払い不可。有名どころのアカアマコーヒーでも、少額だとカード払いを断られたのでレジでの確認が必要。寺院の拝観料
今回訪れたお寺の中では、ワット・シー・スパンと、ドーイ・ステープでは拝観料が必要だった。どちらもさほど大きな額ではないが注意。乗り合いタクシーのソンテウ
ドーイ・ステープに行くために乗ったソンテウも現金払い。料金がとても安いので、利用頻度が高くなる予定があるなら、小額紙幣を多めに用意しておいた方が良い。
③ 北イタリアと南フランスのキャッシュレス事情 (2023年10月)
3週間のトリノ滞在の他、ピエモンテ州のブラ・アルバ、ミラノ、ジェノヴァと、日帰りで南フランスのニースを旅行。
ほぼ一人旅で、トリノではAirbnbで借りたアパートに滞在。
アパート滞在中は外食6割、自炊4割。
交通手段はバス・トラム・地下鉄・電車・長距離バス。
私が最後にイタリアに滞在したのは、パンデミック直前の2019年の6〜7月だが、それまでのイタリアでは、一定額を超えないとカード払い不可のお店も少なくなかった。
明らかに観光客向けのエリアでも、レストランやお土産屋でカード対応していなくて困った経験もあるし、「機械の調子が悪いからカードは使えないよ!」と、会計時に店側の不備で現金が必要な場面に出くわしたこともある。
しかし、去年のイタリア旅行では肩透かしを食らった。
個人経営のお店にとっては、現金払いが最も望ましいと思うが、デリバリーが浸透せざるを得なかった昨今の状況に対応する為に、さすがのイタリア国民もここ数年で一気にキャッシュレス対応に力を入れたのだろうと思う。
現金必須のタイミングは一度も無く、多めに両替した現金を毎日積極的に使わないとほとんどが余ってしまいそうだった。
特に、トリノのポルタ・パラッツォという青空市場の青果エリアでもカード払いが可能なことと、
こじんまりとしたピッツェリアでも、逆に現金で渡されるのが面倒くさいという顔をされたのにはびっくり。
さすがに毎日行くバールでカプチーノ一杯のためにカードは使わないし、極端な田舎や小さな町では事情が変わるので、自分の行き先に合わせる必要はある。
北イタリアの場合、元々他の地域に比べて進んでいる部分は多少あったとは思うが、友人が10日前後のイタリア王道コースを予定していたら、
「思ってるより両替しなくても大丈夫だよ。」とアドバイスすると思う。
ユーロが必要であろう場面
バール・タバッキ・ジェラテリアなど少額の支払い
カード支払いOKの店も増えたとは思うが、5ユーロ以内で収まる金額の場合は、現金で支払った方が早いし、イタリアで過ごすマナーとしてその方がスマートだと思う。メルカートや蚤の市
ヨーロッパの町のいたる所で開催される「メルカート」と「蚤の市」は基本的に現金が必要。交渉次第では、現金払いのまとめ買いだとおまけをしてくれることもあるので、その時々で使い分けをした方が良い。メジャーな観光地以外の小さな町での滞在中
観光地から離れた小さな町に滞在する場合、個人経営の店が多いので基本的には現金払いだと思って準備をした方が安心。
④ チェコ・プラハのキャッシュレス事情 (2023年10月)
中央ヨーロッパのチェコの首都・プラハ。
ヨーロッパ在住の友人と二人旅で宿泊先は旧市街。
メインは食事を楽しむグルメ旅。
プラハの観光はほとんど徒歩で可能。数回トラムを利用した程度。
去年の旅の中で、ダントツで現金を使わなかったのは実はプラハだ。
4泊5日の旅行中、チェコの通貨であるチェコ・コルナに触れることは一度もなかった。
1日様子を見て必要そうなら両替しよう。と友人と話していたが、金額に関係なくカードが使えたし、唯一現金が必要だった場所でもユーロで対応してくれたので全く問題なかった。
プラハ自体とても整然としていて、システム化が行き届いている印象が強かった。
無駄が少ない街という感じで、今まで訪れたヨーロッパの国々とはまた違った雰囲気でおもしろかった。
チェコ・コルナが必要だった場面
ミュシャ美術館の入場料
5日間の滞在中、唯一現金が必要だった場所がミュシャ美術館。
それも、なぜか入場料のみで、ミュージアムショップではカード利用可。
チェコ・コルナを持っていない場合は、ユーロでの支払いも可能だったのでユーロを持っていれば、わざわざ両替する必要はない。
まとめ
パンデミック前の海外旅行に比べると、格段にキャッシュレス化は進んでいる。
必要になったタイミングでATMのキャッシングや両替所で用意することもできるので、メジャーな観光地ではそこまで心配する必要はないと思う。
利用する予定の飲食店の規模感や、現地での移動手段とその支払い方法によって必要な現金の額が変わるので、そのあたりはざっくりと出国前に調べておくことをおすすめする。
他のエリアのキャッシュレス事情をご存知の方は、ぜひコメントいただけると嬉しいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?