【サヴォイア家三昧の1日と私のおすすめジェラート店】イタリア一人旅🇮🇹2023/10/13 スクラップ日記
※ 盛りだくさんの1日だったので、今日は少し長めの記事です。
トリノピエモンテカードを使って楽しむ2日目。
偶然にもこの日行った3ヶ所はすべて、イタリアを治めたサヴォイア家関連の建物ばかり。
とにかく貴族って豪華だな…を思い知らされた1日だった。
トリノ王宮 (Palazzo Reale)
カステッロ広場にあるトリノ王宮は、とにかく豪華絢爛という言葉がピッタリ。
特にこのダイニングルームはちょっと引くレベル。
このダイニングルームの手前には、
「Tea Room」とか「Breakfast Room」があったりして、いやいや、食事ごとに部屋があるんかい!と、庶民の私はぶつぶつ呟きながら鑑賞していた。
すごく見応えがあったのが、武器庫。
よく考えると、今までこういう物は見たことがなかったかもしれない。
奥まで進むとなんと日本の甲冑が展示してあった。
他にも中国製の壺や、中国画の壁紙の部屋があったり、こんなにアジアとサヴォイア家に繋がりがあったのはびっくりした。
王宮の大窓から景色を見ながら、
「ここに暮らした貴族達の中で、一体何人が自分の人生に満足していたのだろう?」とふと思った。
権力を持つことに喜びを得る人もいるだろうし、
自分の生活を贅沢だと思ってすらいない人もいたかもしれない。
一方で、裕福な家系に生まれながらも、
しきたりや役割に囚われず、自分の人生を自分で決めたいと願っていた人もいたかもしれない。
私が見ているこの景色を、その人はどんな気持ちで眺めていたのだろう。
もしかしたら、こうして自由に旅行をしながら現代を生きる庶民の私の方が、「いたかもしれない」その人より、幸せなのかもしれないな。と想像したりした。
マーダマ宮殿 (市立古典美術館)
トリノ王宮の美術館や庭園を見終わった後は、
同じカステッロ広場にあるマーダマ宮殿に行った。
ここで私、ちょっと失敗してしまった。
地下にある展示品を見た後に、そこから繋がる素敵な庭でいろいろ写真を撮って戻ると、学芸員さんに
「庭にあるエレベーターは乗った?パノラマがすごく綺麗なのよ!」
とおすすめされたので行ってみたのだが、
パノラマを楽しんだ後、見ていない階を飛ばしてエレベーターを降りてしまい、間違ってそのまま宮殿から出てしまったのだ。
もっと見るべき場所があったような気もするが、トリノ王宮を歩き回った後で疲れたので戻るのはやめておいた。
庭でかなり楽しんだのでいいことにした。
マダーマ宮殿から出たあと、
利用しているahamoの海外データサービスが15日間で低速になってしまうので、SIMカードを購入するためにイタリアの携帯キャリアのTIMに行った。
現地SIMの購入方法や、ahamoの使い勝手も今度記事にしてみようかな。
ネットが繋がったのを確認してから、
少し前に通りすがりに気になっていたラーメン屋に行って、久々に日本の味を摂取した。
周りはトリネーゼばかりで、アジア人は私だけだった。
ラーメン以外の食事メニューもあったり、
お団子やどら焼きなど和風スイーツもあったので、カフェのように利用している人もたくさんいた。
以前、餅やあんこは外国人に不評なおみやげと書いてある記事を読んだことがあったのだが、
グルテンフリーやヘルシー志向の人が増えた最近は、状況が変わったのかもしれない。
レジーナ邸 (Villa della Regina)
最後に行ったのは、街中からは少し離れた高台にあるレジーナ邸。
できるだけバスで近くまで行きたかったのだけれど、ヴィットリオ・ヴェネト広場から乗り換えのバスが全然やって来ない。
歩けない距離ではなさそうなので、
ラーメンで摂取したカロリーを消費しようと歩き出した数分後に、乗りたかったバスが私を追い越して行った…。(よくあるパターン)
ポー川を渡ってまっすぐ歩いていくと、高級そうなブティックや立派なマンションが並ぶ。
さらにしばらく行くとだんだん坂がきつくなり、Googleマップで見ていたよりも道路がカーブしていて、到着した時には結構息が上がってしまった。
午前中に見た王宮に比べるとこぢんまりとしているので、邸内は20〜30分もあれば十分見学できる。
庭に出て、さらに上にのぼると街を一望できるので、景色を見たり、ベンチに座ってしばらくぼーっとした。
すごく疲れたけど、緑に囲まれて癒されたので来てよかったなと思った。
おすすめジェラテリア「Gasprin」
レジーナ邸の帰りに、行きの道で見かけたジェラテリアに寄った。
ここがおいしくて大当たりだった!
↓店内はおしゃれな上、前にnoteで紹介したジェラート屋の選び方にも当てはまる。
喉が渇いていたので、さっぱり系でヨーグルトとレモン味を頼んだ。
どっちもおいしかったのだけど、特にヨーグルトがおいしかったので本当におすすめ。
耳の下がピリッとなるような酸味ではなく、まろやかなバランスの良い酸味と甘みで、後味がすっきりしていて最高。
後日、夜散歩で近くに来たのでFior di latteとCiocolato fondenteを食べたがそれもおいしかった!
お店は小さいので、テラスにテーブルが5〜6席ある。そんなに混んでいなかったのでのんびり食べることができた。
アペリティーボをして帰ろう
夕食は軽めにしたかったので、アペリティーボをして帰ることにした。
アペリティーボとは、
夕食前に軽食とお酒を飲みながらおしゃべりをするイタリアの習慣のこと。
大体10€前後でドリンク1杯と、生ハムなどおつまみの盛り合わせみたいなものが付いてくる。
この軽食が割とボリューミーなので、
この後さらに普通の食事ができるイタリア人は、やはりアジア人の自分とは体の作りが違うな…と思う。
トリノ在住の方が、ブログでおすすめしていたお店が帰り道から近かったので寄ってみた。
私が早く来すぎてしまい、まだアペリティーボの時間ではなかったので、お酒だけ飲んでいくことにした。
アペリティーボではなかったが、チャームで出てきたベジタブルチップスもミックスナッツもなかなかの量だった。
ブログ記事では、ここのお店のドライフルーツがおいしいと書いてあったので、
入口にあるドライフルーツコーナーを見ていると、お店の女性が「味見してみる?」と勧めてくれたのでお願いした。
てっきりスーパーの試食コーナーくらいの量でくれると思っていたら、お金払って出てくるレベルがやってきてびっくり。
ベタベタした砂糖の甘さではなく、上品な味のおいしいドライフルーツだった。
帰り際、おすすめされたイチゴがすごくおいしかったよ!と伝えると、
あらほんと?ちょっと待ってね。と小袋を取り出し、ドライフルーツを入れてプレゼントしてくれた。
1日の最後にやさしくしてもらい、ほろ酔い気分も相まって幸せな気分で過ごせた日だった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?