ねぇウツえもんタイムマシンを出してよ!
びの太「ウツえも~ん、今日もパパとママがケンカしてるよ~」
ウツえもん「いつものことじゃないか。君ももう慣れろよ。この薬を飲んだら元気になるよ。」
びの太「ありがとう。でも今日お願いしたいのはそれじゃないんだ。パパとママがどうして仲良くなったか実際に見てみたいんだ。だからタイムマシンでその時に飛ばしてくれないかなぁ?」
ウツえもん「しょうがないなぁ。机の引き出しを開けて過去に行くぞ~!」
ワ~~~~プ!(過去に移動しました。)
びの太「うわぁ着地に失敗してケガしちゃったよ!骨が逆に曲がってる!」
女性「大丈夫?すごいケガじゃない!」
びの太「ママ!」
女性「ママ?」
びの太「間違えました!大丈夫です!病院には自分で行けるんで!」
女性「そんなわけないじゃない!ひどいケガよ!私が連れていくわ!」
びの太「本当に大丈夫です!それよりよそ行きの恰好じゃないですか!どこかに行く予定だったんじゃないんですか?」
女性「ちょっとした街コンだから大丈夫よ。それよりあなたを病院に連れていくわ。」
ウツえもん「うわぁ。びの太くんの体が薄くなってきてる。きっと街コンで出会うはずだったパパとママが会えなくなって、びの太くんが生まれる未来が消えてきてるんだ。しまった!僕の失敗のせいでなんてことだ!すごいストレスだ!なんかないかなんかないか…あった!ウツ薬!これを飲めば調子が良くなるぞ!ふ~落ち着いた。」
女性「あなた、なんか体が透けてない?」
びの太「本当だ…」
女性「まぁいいわ。とにかく病院よ!へいタクシー!あなたは後ろで横になって!」
びの太「もういいんだ。これでママは幸せになれる。」
病院に着いたときにタクシーの後部座席には洋服だけが残っていた。
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