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旧知の仲を標石にして、現在地を知る

年末年始シーズンというのは、久々に旧友と会う機会も増えますね。

意外だと思われるのですが、
僕は古い友達と仕事やビジネスの話をするのが実はあまり好きではなく、
どちらかというと馬鹿な思い出話にいつまでも花を咲かせていたいタイプです。

旧友との情報交換によって、「新しい発見があった」とか「刺激になった」とかのメリットは求めていません。

僕のビジネスは、もの珍しい上に一般の人も議論に参加しやすい分野だからだと思うんですが、、、

正直、人の仕事に首を突っ込んでくる無理矢理ディスカッションになんら付き合う気もないですし、

素人がちょっと一瞬思いついたくらいのアドバイスとかは、もう何百周も前に通った議論なので全然参考にならないですし、

何かおもしろいヒントやアイディアをもらえるような期待感もありません。

なので、昔の友達と過ごす時間は、仕事の話をして気を揉むよりも
単なる気晴らしだと割り切った方がよっぽどメリットがあると思うんですね。


僕らの代は、未年生まれということで「群れるのが好きで横のつながりが強い」と言われるような年代なんですが、

さすがにこのくらいの年齢になると、世間体や周りを気にして同窓会などに顔を出さなくなる奴も増えてきます。


たまに会ったら毎回同じ話をして昔に戻れるほうが、お互いに差異を感じたり、変な詮索をすることもないので、精神的にも楽なんじゃないかと思うんです。


こんな話をするとまた偏屈な奴だと思われそうですが・・


事業をはじめたばかりの時は、周りからずいぶん馬鹿にされていました。
そんな奴ら一人一人の顔を僕は今でも覚えていますが (根に持つタイプなので)、

そういう奴ほど、こちらの事業がちょっといい感じの雰囲気だったりすると、手のひらを返したように接してきます。

そんな周りの態度の変化を見ると、逆に自分の成長の現在地を知ることができます。


まあ、古い友達なんてそんなもんで、
変化のないモノサシのような存在であり、
いつだって人生の反面教師であり、
嘲罵されて逆にそれで不屈のエネルギーをもらったり、
たまには酒を奢ってくれたりする、
「腐れサポーター」だと思います。


事業のフェーズが進むにつれて、
追わなきゃいけない数字というのは移り変わっていきます。

創業したてのときは数字なんてなかったから、
ビジョンと情熱とキャッシュフローさえあれば、なんとか前に進んだことになっていました。

昔よりも進んだ現在地では、「成長を続けるための数字」と向き合っていかなくちゃいけなくなります。


新しい年は、「進んだ現在地」にふさわしい、新しい目標を掲げて追って行きたいと思います。

今年の旧友との集まりもまた、そんな気づきにつながりました。

みなさんは、どんな年初めだったでしょうか?

(この記事は、2024年1月に社内向けに発信された内容をもとに編集を加えて公開しています)


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