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海外ヘルシーショップレポート #8

海外視察先 121のショップリストからお届けする「西海岸ショップレポート」の第8回。
今日は、ロサンゼルスの新興中堅ジュースバー業態「QWENCH JUICE BAR」(クエンチ・ジュースバー) を紹介します。

QWENCH JUICE BAR

Where healthy meets delicious.
QWENCH の思想はシンプルです。
彼らの目指すものは、本物の健康志向とびっくりするような美味しさを完璧なバランスで共存させること。
つまり、彼らの情熱の根幹はレシピにあります!

元々はフローズンヨーグルトの業態などでFCのノウハウを学んだCEOが、ジュースバーの開発に転身。
2014年に始まったQWENCHは、現在は北米に約30店舗の規模で展開をしています。

LosAngelesに10店舗あるうち、Hollywood の路面店を訪問しました。
店内に入ると・・・ここは複合業態なのでしょうか。
ジュースバー + カフェという2つの業態が併在しているように思います。

右半分は、コーヒー、ティー、パティスリーのようなGrab-n-go (レジ横物販) を出している一般的なテイクアウトカフェ業態のようです。

そして、左半分がQWENCHなのですが、
ぱっと見で気づくのは、カウンター奥に生の果物野菜がむき出しで豪快に並べられている様子。
やはりこれだけで視覚に訴える説得力がありますよね!

こういうリアルな果物・野菜の見せ方をしているジュースバーはアメリカには結構あるんですが、
僕もこれをやろうとしましたが日本ではいろんな課題がクリアできず残念ながら実現できませんでした。。
(この辺が海外っぽさと日本っぽさに絶妙に影響してくるところです)

さっそく1杯、スムージーをオーダーしてみます。
この旅では、ケールを使ったトロピカルなグリーンスムージーのインスピレーションを探し求めていたので、「Kale Greens」をオーダー。
ケール、パイナップル、バナナ、アーモンドミルク、フラックスシード、はちみつのブレンド。

Kale Greens

とても濃厚でフレッシュで、なかなか日本では出会うことのない本場のテイスト&テクスチャー。
まさにここが「ヘルシーとおいしいが出会う地点」といった感じの絶妙なバランスのブレンドです。
現在のF&Pの「Kale Green」は、ここで体験したこのスムージーのオマージュになっています!

店内のバナーには、なにやら食材へのこだわりが4点書いてあります。

1. ジュースは毎日お店で生から搾られたもので、濃縮還元のジュースは使っていません。

2. 野菜ジュースは、陳列されている生鮮のものをオーダーごとに搾っています。

3. 栄養豊富なスーパーフードは、鍵となる食材です。粉末サプリは使いません。

4. フレッシュでプレミアムなギリシャヨーグルトを使用。シャーベット、フローズンヨーグルトは使いません。

ここは、かなり大手のスムージーチェーンを意識して差別化しているように感じますね。
確かにあちらは濃縮還元・シャーベット・フロヨ・粉末サプリ・・・使ってますからね。
そして、これらを徹底することは簡単なことではありません。こだわってるなーという感じです。

大手チェーンほどの店舗数規模はないけれども、個人店ほどこじんまりやっているわけでもない、
こうした中堅規模のニューウェーブジュースバーブランドがLAでは QWENCH の他にもいくつか見られます。

90年代に始まった大手チェーンが工業的な展開をして犠牲にしているものを、
対照的にこだわってしっかり健康志向を強く差別化して打ち出しています。
思想やこだわりがしっかりしている上で、ちゃんと展開もできる仕組みになっているという意味で、
オペレーション・ディスプレイ・メニュー構成・レシピ、全ての面で非常に学ぶべきものが多いブランドです。

F&Pが掲げる「おいしい」と「ヘルシー」の両立というところと、QWENCH のコンセプトは全く同じです。
あらゆる点でリスペクトしつつ、思想の面ではやはりシンパシーを感じずにいられません。


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