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アップデートって難しいなと思った話

「アドベントカレンダーがラスト一日残ってるよ!」という先輩の優しい一声から、自分も参加することになりました。
いやーこわいですね、パワハラってやつは(違う)

nanaのUI/UXデザイナーのにっしーです!

何を書こうか迷った挙句、今回は自分のアップデート経験談を書こうと思いました。アップデートって本当に難しい。

昨年、通知画面のアップデートを行った

アップデートの内容は下記です。

1. フォントサイズを上げて視認性を向上させた
2. アイコンの色を変更した
3. 全体的なデザイントーンを他画面と合わせた

この中で2の『アイコンの色を変更した』が今回波乱を招くきっかけとなったものです。

 『アイコンの色を変更した』とは?

当時のnanaの通知には下記の種類がありました。

・拍手された
・プレイリスト追加された
・フォローされた
・自分の投稿にコメントされた
・自分の投稿にコラボされた
・コミュニティで返信があった

そしてそれらの通知には必ずアイコンが付いていました。
(画像はアップデート後のものです)

実際の通知画面はこちらです。

この通知画面に付いているアイコンの色をそれぞれ変更しました。

拍手をピンクに変更したのは、再生画面の拍手アイコンがピンクで、拍手という文化もnana独自のものだったので、アプリのキーカラーであるピンクに変更しました。

コラボを緑に変更したのは、再生画面のコラボボタンが緑で、カラーを統一させる意味で変更しました。

フォローを赤に変更したのは、リアクションの優先順位をつけた時1番高いのがフォローだと判断したからです。ユーザーが見逃さないよう目立つ色に変更しました。

基本は他画面とカラーを統一させ、新規ユーザーにも直感的にわかるようにしたかったのですが、このアプデが中々に荒れました。

荒れた理由

『ヘビーユーザーは通知画面のアイコンの色だけで判断していた』から。
ただ色を変えただけではなく、理由があって変えたのですが、ヘビーユーザーや人気ユーザーは一日のリアクション数が多く、ささっとスクロールして見終る時に色だけで判断していたようです。
なので色を変更されると、通知を見るのにものすごく時間がかかるようになったという声が多かったです。

まとめ

作り手側と使い手側が同じ目線に立っていないと、このようなことが起きてしまうんだなと痛感しました。

仕様を統一させたかったり、デザインを統一させたかったりというのは、作り手側の都合にしか過ぎない。
時にはそのようなアプデが必要になることもありますが、その際はユーザーのユースケースをしっかりと把握した上で、様々なパターンの対応策を考えてからアプデを実施する必要があるなと思いました。

当たり前のことかもしれませんが、色々なことを考えていると、この当たり前のことを忘れてしまいそうになります。気をつけなければ。

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