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病院を建て替えるには(移転③)

こんにちは、とめごろーです。病院移転も3回目になりました。今日は、カテゴリー③、④の話から進めまていきます。

前回、カテゴリー①:最重症患者(高規格の救急車使用)、②:重症患者(寝たままでの搬送になる患者さん、民間救急車使用)について書きましたが、それに続くカテゴリー③は、「車いす」で移送する患者さん達です。ベッドで移送するほどではありませんが、独りでは歩けない患者さんたちです。通常、車いすが2台(つまり2人)が移送できる民間救急車を使用します。実は、カテゴリー②と同じ車の場合が多いです、ベッド(正確にはストレッチャー)なら1台、車いすなら2台が移送となっています。

続く、カテゴリー④は、「独歩」での移動が可能な患者さんです。こちらは、歩ける方たちなので、一斉にバス(マイクロバスが多い)で移送することになります。カテゴリーの中では、最も気を使わない患者さんたち(と言っても入院している患者さんなので一定の注意は必要です)になります。

このカテゴリーですが、③と④の中間の患者さん群がよく見受けられます。つまり、独歩で移動することはできるのですが、移動するのに時間がかかる患者さんたちです。どうするかと言えば、「院内の移動は③と同じ車いすで」、「使用する車は④と同じでバスで」という風に移送します。以外とこの層の患者数が多い場合があります。

これらのカテゴリー別に、それぞれに適した車を準備することが重要になります。

もちろん、移転に合わせて患者数を調整することができるのであれば(実際は、調整することになります)、そちらが優先です。特に、カテゴリー①、②の患者さんの移送はリスクが高いので、減らすことができれば、それに越したことはありません・・・

このカテゴリーですが・・・・医療者間でも判断が異なることが考えられます。同じ患者さんでも、判断する人によってカテゴリーが違ってくるようなことが起こります。

そのため、予め、ある時期の入院患者さんを対象に、カテゴリー付けのトレーニングを行うことがお勧めです。ある日の入院患者さんを対象にカテゴリーで分けてみて、皆の「目合わせ」をしておくと混乱が少なくなります。2~3回、このトレーニングを行うことで、移送日に備えておくことが重要になります。

ここまで来ると、あとは移転当日をめがけて患者さんのコントロールに入ります。それについては次回で・・

最後までお読みいただきありがとうございました。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。お役に立てる記事、笑ってもらえる記事、ホッとできる記事などを書いていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。