うつで3年間社会から離れた僕が人生をやり直す話 第3回「僕が見たうつの世界」

こんにちは。こういうのはまめに更新したいなと思いつつもやっぱりある程度、文章は伝わりやすく書かなきゃと思い、週末更新になってしまうニーシャです。
前回、「うつになるとどうなっちゃうの??」について触れました。アンサーは「人による」、対策は「お話聞いてあげてね」という内容でしたね。「人による」と答えたからには、「僕が見たうつの世界」についてお話しようかなと思います。では、よろしくお願いします。

実際、思い出すと怖い世界

面白くない
好奇心がわかない
つらい
周りの目が怖い
自然と手足が震える
めまいがする
頭いたい
食べ物が美味しくない
酒に溺れたい
楽になりたい
なんか悲しい
なんかムカつく

ざっと挙げると、当時の自分が抱いていた感情はこんなところかなと思います。今は全然そんなことありませんよ。

自分の状態がおかしいと気づいたのは、なんか面白くなくて気晴らしにアウトレットへドライブしに言った時のことでした。
並べられた華やかな商品に目移りするものの、思った事が

「これを買って何になるの?お金なくなるだけじゃん。物が増えるだけじゃん。いらね。」

せっかく1時間ほどドライブしてきたのに勿体ない。
この気持ちも僅かながらに感じていたためか、「あ、おかしいや、俺」と思って病院へ行った結果が適応障害との診断だったのです。これが後にうつと診断が変わります。

正直認めたくなかったです。

まさか自分が。
なんで自分が。
でもつらい。
やる気でない。
しんどい。
でも頑張らなきゃ。
これから自分は、会社を支え、引っ張れるようになるんだ。
期待されているのに。
こんなところで立ち止まるわけにはいかないんだ。
でもしんどい。
助けて。
いっそ消えてしまいたい。

こんな感じでどんどん自分のエネルギーが消耗されていくのを思い出しました。
正直、ここまで具体的に思い出したくなかったです。笑

助けてと思う程度には病を認めていたからこそ、僕が思っていたのは、

「自殺だけは避けねば」

と言う事です。
だけど、「消えてしまいたい」とも思っていた自分もいるわけですよね。
よくこんなことを思っていました。

「誰か殺人鬼が寝てる間に自分を殺しにきてくれないかな??」

「明日になったらみんな、自分のことを忘れて、自分は綺麗さっぱり蒸発していなくなってないかな??」

などなど。まぁこんな事思うから夜も眠れなくなるんでしょうね。寝てる間に云々の話どこいった。
しかしまぁ、やはり思い出すとなんか心臓がドキドキしたり胃がキリキリしたりします。
余程怖い思い出だったのかなと思います。
もう少し頑張りましょう。

「自殺はダメだけど、殺されたりするのは不可抗力だから仕方ないよね!」なんてナチュラルに思っていたものだから、よく包丁の刃先とか見たり、窓の外遥か遠くを見たり、運転中に対向車線をまじまじと眺めていたりよくしていました。
この辛い現実から解き放たれて、一刻も早く楽になりたいと切に願っていました。

でも楽になれない。
だからなのですかね、本当によく泣き、よく怒っていました。
頭に「よく笑い」が入ってればよかったのですが。
ついでによく考えもしなかったし、よく寝てもないし、よく聞いてもないです。笑

後に母から聞いてわかった事ですが、睡眠中、何か大声で叫んでいたそうです。
何と戦っていたのでしょうね。

何を言ってるかわからないかもしれませんが、ありのままに起こったことを話してみました。
ストーリー立ててお話する事が得意な方ではありませんが、今回は特に難しかったように感じます。
ですが、ここから何か感じ取って何かのお役に立てれば幸いです。

冒頭で思い出すのが怖いと述べましたがここにきて訂正します。
ゾッとするほど怖いです。

ですが考えてみてください。
お医者様から「再発の危険性は極めて低いから仕事していいよ」と言われて社会復帰して1年経つ僕が思い出したくないほど怖いんです。

当事者は文字通り、死ぬほど怖い思いをしてるのではないでしょうか。

これが僕が1番伝えたかった内容かもしれません。
何やっても面白くないし、外に出れば冷たい視線を感じるし、なんか人と話しても責められてるようにしか感じないし。
まるで自分だけがめちゃくちゃ怖い、別世界にいるような感覚かもしれません。
そりゃ引きこもりますって。
この辺りがうつの方と接する難しさですよね。
腫れ物扱いしてもダメ。励ましてもダメ。何やってもダメ。
だからうんうんそっかと話聞くぐらいしかできないんですよね。

なのでもう1度言わせてください。
お話を聞いてあげてください。
これだけは僕からのお願いです。

そして、ここまで書いて改めて思いました。
ここまでぶっ壊れてしまって、別世界にいるかのような人間を、暗中模索でいろんな接し方を考えてくれた僕のお母さん。
ホンマにありがとう。

さて、今回は「僕がみたうつの世界」についてお話ししました。
当事者は文字通り、死ぬほど怖い思いをしてるのではないでしょうかというお話でした。
では、「そんな世界からどうやって脱出したのか」についてお話するのが次回のストーリーとしては良いかもしれませんが、一旦小休止して、次回は「社会復帰して1年が経っていました」のでこの辺りに触れて、一旦絶望を見た僕が今はどのように過ごしているか、皆さんに覗いてもらいましょう。
覗く…もう少し良い表現なかったかな。笑

では、またお会いしましょう。
失礼します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?