リベラルの勝利とは

プーチンのウクライナ侵攻で「ははは正義はロシアのものだあ!日本は天皇制や自民党、維新を追放して暴力革命を起こすべき!反米万歳」と叫ぶのが左翼であり、「例えプーチンでも戦争はいけないよね。戦争反対」というのがリベラルであろう。

つまり、左翼とリベラルは若干違うのである。前者についてはここで言挙げすると暴れ出す人がいるので書かないが、リベラルの典型は確かに日本共産党である。

実際のところ、日本で「戦争反対」と言ってもウクライナ情勢には何の影響もないわけであるが、その何の影響もない綺麗事を言うのがリベラルなのである。

まあ、プーチンも「ロシアは核を持っているしぃ」って恫喝を始めているわけで、バイデンも「ロシアが悪い!」と言ってはいるが、経済制裁のみで軍事支援には踏み切っていない。つまり、大丈夫、世界の大多数はリベラルだよ。

ロシアの暴挙に対して軍事的に対応するような右翼国家やネトウヨ国家は今のところ存在しないのである。というか、実際には軍事侵攻を行ったロシアが一番右翼国家に近いと言うことになるであろう。ソヴィエト、世界で一番共産党、左翼であった国家がネトウヨであるという皮肉である。バイデン大統領も、「お前、ロシアはウクライナを取り戻してソ連を再興したいだけだろう」と言っているわけである。

これは日本人の大いなる勘違いがあって、ソ連は決して平和的な国家ではなかった。大祖国戦争として独ソ戦を戦い、日ソ不可侵条約を破って満州や千島樺太などに侵攻した軍事国家であったのである。大体、ソ連の建国だって、帝政ロシアを戦争で打ち倒した訳である。赤旗は軍旗である。こういう事実について、単に左翼人士が都合の悪いことを見ないようにして妄想を語っていたに過ぎなかったということである。

8年前のクリミア侵攻の時にはまだ団塊の世代が頑張っていたのでロシアの蛮行は隠されていた。今回は団塊の世代も高齢化したので日本でもロシアを守る勢力は弱体化しており、本当の姿を曝け出していると言うことであろう。

団塊の世代の問題は世代間闘争などではない。単に彼らが反日であり、日本にとって有害な存在であったというに過ぎない。

憲法9条についても、別に憲法9条が平和をもたらす魔法ではなく、単に「悪い日本人」が世界侵略を行うのを阻止するだけという本質が明らかにされつつある。日本が攻められた時には何の防御効果も持たないのである。

団塊の世代のサヨクたちは日本人に憲法9条への崇拝を強要していただけである。そのために「日本は憲法9条を中心とした神の国。神風が吹くから外国が日本を侵略することはない」という教義を押し付けていただけである。

無邪気なリベラルとして「戦争反対」を叫んでいる日本共産党はもはや「共産党」を名乗る資格はない。さっさと党名を変更してリベラル政党になるべきである。さもなければその「戦争反対」は欺瞞ということになる。


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