ワクチンの有効性ー特に麻疹について

中華様は人権を重視しない国なので、「人民ども、さあワクチンを接種しろ、ワクチンで死亡?そんなものはデマだ。偉大なる共産党のいうことを聞け。」ということかもしれないが、日本ではきちんとワクチンの有害事象としての死亡事例は報告されている。

反ワクチンは「それみろ、コロナワクチンは殺人ワクチンだ!」と叫ぶかもしれないが、今のところワクチンと死亡の因果関係については明らかではない。つまり、ワクチン接種と死亡はたまたま近い時期に起こってしまった不幸な事例という可能性があるわけである。

また、米国では実際に学校に行くためにはワクチン接種を行え、という規定は多分カリフォルニア州やニューヨークかどこかではできていると思う。これは反ワクチン集団が形成され、そこで麻疹の集団感染が起こったためである。

WSJの記事は以下のとおりである。

カリフォルニア州でも流行は当然ある。

欧州の事例では4万人の患者発生というニュースが2018年にある。

実は、日本の麻疹はやっと平成27年に土着株の発生が無くなったというレベルである。これまで、世界の公衆衛生関係者からは「日本は麻疹対策が遅れている」と嘲笑を受けていたわけである。そのため、日本の公衆衛生関係者は必死の思いで麻疹ワクチンの接種率向上を目指してきたわけであるが、現状では日本と欧米の立場は逆転しかけてしまったわけである。

と言っても日本も油断はできない。日本の麻疹ワクチン接種は1歳と小学校入学前の2回接種である。このうち、1歳の1回目の接種率は全国で95%を超えるようになったが、2回目の接種率はまだ平均では95%には達していない。

麻疹ワクチンは接種率が95%を超えると集団防御が働くと言われている。

また、1歳未満の乳児は未接種であるため、散発的な感染や局所的な流行がまだ起こっている。これらは例えば海外旅行などで海外由来の麻疹ウイルスが日本に流入していると考えられる。また、空港での感染事例や海外からの観光客からの感染事例もある。

海外からの観光客からの集団感染事例

日本での反ワクチン集団での集団内感染事例もある。

まあ、公的機関の報告書なのでちょっと文章が固くて読みにくいかもしれないが、ワクチン接種を行わないと麻疹は怖いのである。何しろ、今流行している新型コロナウイルスの10倍以上の感染力を誇る感染症が麻疹である。

麻疹はワクチンで予防できるので、1歳と小学校入学前年のお子さんにはきちんと予防接種を受けさせましょう。





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