感謝されることを望んではいけない

りゅうちぇるさんというタレントさんが夫の家事育児について、「それは「妻のお手伝い」ではないので「手伝い」いうな。また,感謝されることを求めてはいけない。」なんてフェミニズムちっくなことを書いておられたようである。フェミニストの文章を見ればそんな言葉は普通に出てくるのでもはや感性は鈍っていたのだが、一般人にとってはちょっと刺激的であったようである。

こういう反応をする人を見つけたわけである。

戦前の家父長制の時代には基本的人権は確立していなかったので家父長の男は妻子のために死ねでよかったのである。それで家が存続するのであれば家父長などいくらでも死ねばよかったのである。
今の日本国憲法の下で「男は妻子のために死ね」と言うのは憲法違反である。ただ、女性にしてみれば男が無償で死んでくれるのは利益になるから死ねって言うだけのことであろう。男の人権などどうでもいいのである。女性の人権を叫ぶ人は男にも人権があることを無視したいのである。そういうコストは極限まで切り詰める方が女性の権利の拡張になる。

今の世の中で大日本帝国は既に時代錯誤なのである。時代錯誤であるからこそ諧謔になる。あの江田島先生の学校の生徒も優等生は過剰適応しているかも知れないが、普通の生徒は「あの校長何抜かしとんじゃ」と呟くわけである。それが見つかると折檻されるわけであるが。だからこそロシアで反戦運動が起きると今の普通の日本人はそちらに同調するわけである。そして、反戦デモがロシア政府によって取り締まられると、つまりは江田島校長のような時代錯誤感と理不尽さを感じるということであろう。

左派が日帝残滓とか日本の軍国主義化を叫ぶことについては、むしろ、その時代錯誤感を左派の方に感じるであろう。彼ら左派は「怖くない江田島校長」なのである。だから日本が軍国主義化することに不安を持つのはそう言う時代錯誤の連中が軍事力というリアルパワーを持てば無茶苦茶する可能性を考えてである。
実際、ウクライナに侵略したロシア軍は民間人を殺しまくるなど無茶苦茶やっているわけである。左派の怖さは彼らがリアルパワーを持つと見境なくロシア軍のようなことをやりかねないと言うことであろう。普通の日本人は自らの安全を守るリアルパワーは欲しいがロシア軍のような蛮行はいらないということであろう。
そういう中で未だに日本が大日本帝国である!と叫びまくっている左派に対してはもう哀れみしか認められないわけである。
誰もそんな話はしていない。韓国に謝罪と賠償をやりたければご自分でやればよいのである。日本は韓国と戦争などしていない。そういうコモンセンスが確立したのは拉致被害者の帰国以降、つまりは21世紀になってからであろうと思う。ロシア軍が必死に「ウクライナの犯罪行為」をプロパガンダしているように「お互い様」というのは重要で、日本も北朝鮮が日本に犯罪的行為を行ったという事実を持って初めて朝鮮半島に対する意識が変わったということであろう。

こういう中でクローズアップされてきたのが女性たちである。女性たちは家父長制反対を叫びながら家父長制の利益だけを欲しがっているかも知れない。つまり、子どもを養育する者への無条件の保護である。具体的に言えば騎士道である。騎士はレディには敬虔に対するものである。当然それは将来の家父長として騎士は女性を「子を産む機械」として尊重するわけである。今の女性は家父長と「子を産む機械」扱いは嫌だけれど尊重だけはしてほしいというわけであろう。特別扱いだけしてほしいのである。それは通らないという常識は彼女たちにはない。

子を産む機械ではないが子供を産んだ女性は尊重しろ、ということである。どこかの時代劇で見たことがあるが、若武者に「子供が生まれたのでもう跡継ぎができた。これで私はいつ戦場で討死しても安心できます」と言わせたわけである。
女性たちが望む言葉ということであろう。

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