絶対安全圏

今日の気付きではサヨクの皆さんは不同意性交については男が熱心に女性から成功の同意を取り付けるために性加害が減るのでむしろ結婚や妊娠出産が増えると考えているようである。つまり、男が自発的に女性の満足をもたらすように自分の身を顧みずひたすら女性が満足するように尽くせばいいのだ、という感覚なのかもしれん。

多分、不同意性交は男が性加害として強制的に性交を行うことを意味するので、そういう不埒な男どもを排除したら妊娠出産に結びつく性交がかえって増えるので少子化は加速しないとでも考えているようである。

なんだか「男は狼なのよ」という懐メロのフレーズみたいな意見である。いや、無理すぎるだろう。

そりゃキルギスでは略奪婚なんて風習も残っているわけだし、そういう蛮勇を持つ男もいないとは限らないとは言える。

けれども、今の若者は性交には消極的であるというのが事実である。最近では最も中絶件数が多かったのは平成13〜14年頃である。この頃には確かに青少年は性交を積極的に行なっていたわけである。

ちょっと厚労省の資料を埋め込めなかったのでグラフを読み取ると平成13年頃の20歳未満の中絶率は15〜19歳の女子人口千人対で12ほどである。これが令和3年には同様に3.3まで減っているわけである。20〜24歳女子人口で20〜24歳の中絶率を見ても同様に平成13年頃は女子人口1000対で20を超えていたのが令和3年には10.1まで半減している。

合計特殊出生率で15〜19歳と20〜24歳の部分を人口動態統計から見てみると平成13年は15〜19歳で0.0289人、20〜24歳で0.1980人であったのが、令和3年には同じく0.0100人、0.1035人とやはり半減しているわけである。

15〜24歳は高校生から大学生、社会人になったばかりというところであろう。そういう時期に妊娠して中絶したり、出産に至る事例は減少しているというのが日本の現実である。

まあ、学生の本分は勉強だからチャラチャラと不純異性交遊などせずに勉学に励めというのも正論である。実際には晩婚化で今では30代前半が出産のピークになっている。

いずれにせよ若年世代は性加害の増加というより草食化という変化であると考えるのがより適切であろうと思う。

いや、一定数は理性より性衝動の方が強い男たちは存在すると思うのである。なので性加害はゼロにはならないのだろうと思う。けれどもそうではない多くの男たちは口頭の同意くらいでは例えば後に関係が悪化したり破綻した時に「あの時の性交は同意なんてしていなかった。不同意だった」と言われることを恐れるだろうと思う。これは婚姻したからといっても同じことであろう。毎年婚姻数の3分の1は離婚しているのである。結婚生活が悪化したり破綻した時に同じことが起こるかもしれないという心配が起こるかもしれない。

現代の若者はかつての男たちが行なった暴力的な制圧は現在では不適切と見做されることはすでに学習しているわけである。もちろん少数の衝動性の高い人は暴力で事態を解決するということはあるだろう。そういう行為は家庭内暴力(DV)と呼ばれる。

多くの男性はDVは良くないことだということは理解しており、そういう行為は避けようとするだろう。けれども、最近は多分一部かもしれないが弁護士さんたちは証言だけで物的証拠がなくてもDVの認定を行えるようにせよと主張しているわけである。そうなると、例えば夫婦喧嘩の売り言葉に買い言葉で放った一言がDVと認定されることだってあり得るわけである。

そういう危機を避けるためにはどうすべきか。一番いい手段はそもそも結婚しない、ガールフレンドも作らないことである。君子危うきに近寄らず。女性と関わりさえしなければそういう危険は遠ざかる。「俺は大丈夫だ」とサヨクさんがそういう地雷原に突っ込んでゆくことは自由である。地雷を踏むのも無事に走り抜けるのもそのサヨクさんの個人の責任である。

そうなると安全な道はますキュリストさんの唱えるMGTOWの道になるわけだが残念ながら完全な人工子宮の完成にはまだまだ遠い。そうなるとMGTOWが増えて未婚化が進むと少子化はますます進んでしまうということになるのかもしれない。

女性たちは自分たちが絶対安全圏にいるのだから気に入らない男はその首を切ってあげるから安心しておいでというだろうけれど男たちは生と死のジレンマに陥ってしまうかもしれない。

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