適切な処理

中華様が「日本人は汚染水を飲め」と恫喝してきているようである。そもそも処理した水であるので「汚染水」という表現が誤りである。わざとそういう言葉を使って日本を虐待したいという意図が見え見えである。

日本のマスコミも左派なので中華を見習えと汚染水という表現を使ったところもあるかもしれないが、今は正しく処理水もしくは処理済みの汚染水という適切な表現に改まっている。

今、「汚染水」という表現を使っている日本のブログなどは大体が「反原発」「反政府」を旗印にしているところか、古いものが更新されていないところがほとんどである。

この「処理水」、原発事故が起こったのは民主党政権時代であったが、その時はマスコミがワーワー騒いでデマのような記事を書いて人々の恐怖を煽り立てていた。フリーライターたちに迫られて園田政務官が実際に飲んだこともある。しかし、飲める水質であるということと上水道水として常用するということは別のことである。

まあ、麻生大臣などが「飲めるやん」と言ったので中華側も調子に乗って要求しているということかもしれない。

例えてみれば水洗便所の便器に溜まっている水である。多くの日本の水洗便所は上水道を使用しているので水質的に言えば便所に溜まった水を飲めないことはない。(たまに地下水などを使用しているトイレもあるが、それは飲めない)けれども、多くの人は差し迫った状態でもなければわざわざ水洗トイレの便器に溜まった水は飲まないし、もし、誰かがある人に無理矢理水洗便所の水を飲めと命令して飲ませたとしたら、それは虐待である。

中華の報道官はそういうことは百も承知でただ日本人を虐待したいためだけにそう言っているのだと思う。もちろん、彼らは「はあ?原発事故を起こした日本が悪いんじゃないか。日本人は全員汚染水を飲んでシャルリーエブドが描いた腕が三本あるおばさんを生産すればいいよ、あっはっは」と言いたいわけである。

仮に処理水を上水道に混ぜて日本国民に飲ませたとしても、トリチウムって体内で濃縮されることなく尿や便、汗などで排出されるので、処理水の対策としては何の意味もない、ただ中華の報道官が日本人を虐待したぞ、虐めてやったぞという満足感以外に得られるものはない。

これは、大学院時代、実際にトリチウムを使っていた別の院生が「トリチウムってなんでも別に問題ないんだよ」って言っていたのである。私はリンのRIを使っていたが、あれは半減期は短いけれどガイガーカウンターがよく回るのでしっかり遮蔽しておっかなびっくり使っていた記憶がある。数日でも置いておくとCPMが下がってしまうのででガイガーカウンターが鳴らなくなり、実験にも使えなくなる。そのため、新鮮な届いたらできるだけ新鮮なうちに実験に使わねばならなかったのである。

無知なマスコミの記者やジャーナリストたちはRI?ぎゃー被爆だ、原爆だーって大騒ぎかもしれないが、いくらなんでも核兵器を持っている大国の中華の報道官が日本のマスコミのように不勉強なわけないじゃない。あれはトリチウムのことを百も承知で言ったのだと思う。

つまり、日本の憲法前文には「平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して」とあるわけで、中華にしてみれば、こんな意地悪を言う中華様の公正と信義を信頼しろよという嘲笑ということになる。軟弱な日本人には夫差のような根性はないだろうから敗戦民族として我々の靴を舐めておけという傲慢があると思うのである。

もちろん日本は平和主義である。憲法9条の縛りも厳然として存在するのである。だからといって精神まで綻びてはならない。風に逆らわないことは一向に構わないのである。しかし、たとえ台風のような強風が来ても決して折れないことが重要であろう。

日本はかの報道官氏の挑発に激怒する必要はない。けれども、中華の暴言は聞いたところで単に内政干渉になるだけである。日本は国際機関である、IAEAの査察をしっかりと受け入れて、安全に処理水の海洋放棄を実施してゆく必要があるだろう。

IAEAも協力する気は十分にあるようだし、日本は透明性のある方法できちんと事故処理を続けてゆく必要がある。




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