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ツナの缶詰→りんご 旅の始まり

3月に入り、絵しりとりは「果物」をお題に続いている。
どうしても浮かばないときはネットの検索だけでなく、辞書を調べたり、一日中ぶつぶつモチーフを探して呟いて過ごしている。縛りがあると苦しくなるけど、ここがうまく繋がるとすごく気持ちがいい。

そしてそういうことは結構何にでもあると思う。

来週からは、新しいzineの印刷に取り掛かる。今週、印刷会社さんと打ち合わせをして、どの工程をお願いしてどんなふうに作っていくかを決めた。
販売の金額設定から逆算して、制作にかけられる費用はどれくらいかを決めてくると、冊子も何冊作れるのかが具体的な予測が立って、この先数ヶ月、数年、自分がどうやってに製作したものを広めようとしているのかがはっきりする。

思った価格に落とし込めない。どうしたらうまく成り立つようになるのか。見積もりを取り寄せ、仕入れ先を探し、作品の仕様を修正しながら良い塩梅の制作方法を見つける。

旅が始まったなー、いよいよこの時が来たと思う。

2018年に木版画と水彩画で個展をしたことがあった。
この時のタイトルが「一人で旅をするような」といった。

作品を作るって本当に一人きりの作業だ。その最中では考えが行ったり来たり、どこかに飛びたったり、戻ってきたりと心だけあちらこちらに旅に出ているような気持ちになったのだ。確か作品がまとまってからつけたタイトルだった。
そして、個展が終わった時、家のことも忙しくなり始めていて、しばらくはトランジット期間だと感じたのを覚えている。

実際に広島に、岐阜に(その前には準備体操のような奈良もあった)出かけたことで、旅の始まっていると思った。
実際に作って売る旅に出ているのだけど、自分の想像する「ホワン」としたものを具体化すること、いろんな人に協力をお願いしたり、できたものに言葉をもらって自分で気づく工程がもうすでに旅に出ていたんだと気づく。

いつかどこか、今自分の思っても見ないようなところに着地するかもしれないけど、素直に戻ってくるかもしれない。
とりあえず、気づかないうちに私のトランジットは終わった。
ただいまは、飛行機に乗り込んで離陸したところのようだ。

しばらくはnoteに旅日記のような制作工程を書くことにしよう。
書いていたこともきっと良い記憶になるから。


ところで、毎日できるだけ続けているイラストが気になる方はよければインスタグラムのアカウントをご覧いただけると嬉しいです。

@iwauchi.mariko

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