ひなまつり。まったくひなまつりとは関わりのないこれまでと、これからもそうであろうに、ひなまつりが完全に消滅したこの世というものを考えるとさみしい気持ちになるのはなぜか。盆とか正月とか、およそ自分にとってはかかわり合いになりたくないいくつもの行事とか慣例が、ぜんぜん行われなくなったらと思うとちょっとさみしい。

起きるころには暖かかったが、昨日の夜にあわてて育苗床にパオパオを被せたくらいだから、早朝日の出の直前などは寒かっただろう。朝は妻を職場まで送っていった。これをやるとガソリン代が二倍になるのだが、楽しいので時々は送っていく方が良い。

苗は発芽後しばらくセルトレーで育苗することにしたので、まだ鉢上げしない。週明けの雨を過ぎてからか。耐えてくれるか心配しているが、いざとなれば簡易ハウスに取り込む。

昼はチキンラーメン。卵を落とす。細く湯を落とせるポットが欲しい。ケトルというのだろうか。よくわからないがああいうもの。

一昨日に発注したいくつかの荷物を受け取る。ここ数年は花屋に関するものばかり買っている。つくるだけ、売るだけなら元手はそれほど要らないが、ぜんぶやろうとすると大変である。しかし、そうでなければそもそもやらなくていい。昔から総合を志向するくせがある。

ただの農家になりたくないし、ただの花屋になりたくない。でも、ラクをしたいなと思う。今年は一年かけて畑の植え替えをする。合間に、育苗から上がってきた苗の植え付けもするし、何回かに分けて薄く豚糞堆肥も撒く。ハギなどの強い根も抜く。

午後は西千葉への出店の準備を進めた。

ぜんぜん何も無くなってしまった、ということへの、何かしらの感情もある。憧れみたいなもの。不老不死になれるならなる方の人間だと思う。