マガジンのカバー画像

少年院卒の人生哲学マガジン

25
少年院を出た人間が思う、人生についてまとめてあります。
運営しているクリエイター

#精神病

【実録】血のつながりで精神疾患は遺伝する

私の家族は全員、精神疾患を抱えている。 全員といっても母と妹だけだが、私自身も解離性障害と診断され医療少年院に送致された過去がある。 正直、自分の家系に精神疾患があると認めるのはつらい。 自分の血のせいで息子も問題を抱えるかもしれないと思うと、罪悪感でいっぱいになる。 しかし、いつまでも下を向いているわけにはいかない。 今日はそんな話をつらつらと。

有料
100

少年法に守られた人間が日本の社会に訴えたいこと

“ゲームやネットの影響を受けて凶悪犯罪を簡単に犯す未成年が増えた“ と言う人がいるけれど、私は今に始まったことではないと思っている。 日本人のクソみたいな“美徳“である、臭いものに蓋の精神は今も昔も変わらないだけではないだろうか。 最近起こった事件の中で私が興味を持ったのは以下の2件。 ・茨城一家殺傷事件 ・立川ホテル殺人事件 茨城一家殺傷事件の犯人は、私と同じ関東医療少年院を出院している。 要は未成年の時に逮捕されて少年院送致になっておきながら、更生せずに再犯

私が出産したその日に妹は自殺未遂をした

私が息子を産んだその日、妹は私と母のラインをブロックした。 その後、遺書を書いて自殺未遂した。 連絡がつかないと慌てる母に妹の旦那から連絡があり、こう言われた。 「彼女は手のかかる姉のせいで幼い頃から苦しんでいた。彼女が死んだら困る。僕が見ているから、今はそっとしておいてほしい。」 今日はそんな話をつらつらと。 遊べない妹の苦悩 兄弟姉妹でよく聞く話に、親は平等でなかったという言葉が出てくる。 兄にばかり手をかけたとか妹ばかり優先されたとか、どこにでもある話だろ

【精神病と障がい者】植松被告に言いたいこと

小学生から中学生にかけて、生きるってなんだろうと毎日考えていました。 毎日が存在する意味ってなんだろうって、答えのない問いを何度も自分にぶつけていたんですよね。 その答えは28歳になった今も見つかりません。 2016年に神奈川県相模原市にある障がい者施設「やまゆり園」で、大量殺人を行った植松被告に今月16日、死刑判決が下りました。 植松被告は障がい者に生きる意味や価値はないと主張していました。 彼の主張を聞きながら、医療少年院で一緒に過ごした子どもたちのことを考えま

医療少年院送致された私は精神病なのか

そもそも疾患の疑いがあるから医療少年院に送致されるわけで、そんな私も精神病じゃないかと疑惑を持つことは自然なことである。 しかし、残念ながら私は精神病ではない。ろくに風邪も引かない健康優良児そのもので、基本的になんとかなるさのお気楽主義である。 なんともならなかった結果、少年院送致になったのは笑えないが、私が医療少年院で精神科医とどのようなやり取りをしていたかご紹介しよう。 私は医療少年院で乖離性障害だと診断された なにをアホなと思ったが、実際に私にはそう診断が下され