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少年院卒の人生哲学マガジン

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少年院を出た人間が思う、人生についてまとめてあります。
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記事一覧

【実録】血のつながりで精神疾患は遺伝する

私の家族は全員、精神疾患を抱えている。 全員といっても母と妹だけだが、私自身も解離性障害と診断され医療少年院に送致された過去がある。 正直、自分の家系に精神疾患があると認めるのはつらい。 自分の血のせいで息子も問題を抱えるかもしれないと思うと、罪悪感でいっぱいになる。 しかし、いつまでも下を向いているわけにはいかない。 今日はそんな話をつらつらと。

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少年法に守られた人間が日本の社会に訴えたいこと

“ゲームやネットの影響を受けて凶悪犯罪を簡単に犯す未成年が増えた“ と言う人がいるけれど、私は今に始まったことではないと思っている。 日本人のクソみたいな“美徳“である、臭いものに蓋の精神は今も昔も変わらないだけではないだろうか。 最近起こった事件の中で私が興味を持ったのは以下の2件。 ・茨城一家殺傷事件 ・立川ホテル殺人事件 茨城一家殺傷事件の犯人は、私と同じ関東医療少年院を出院している。 要は未成年の時に逮捕されて少年院送致になっておきながら、更生せずに再犯

私が出産したその日に妹は自殺未遂をした

私が息子を産んだその日、妹は私と母のラインをブロックした。 その後、遺書を書いて自殺未遂した。 連絡がつかないと慌てる母に妹の旦那から連絡があり、こう言われた。 「彼女は手のかかる姉のせいで幼い頃から苦しんでいた。彼女が死んだら困る。僕が見ているから、今はそっとしておいてほしい。」 今日はそんな話をつらつらと。 遊べない妹の苦悩 兄弟姉妹でよく聞く話に、親は平等でなかったという言葉が出てくる。 兄にばかり手をかけたとか妹ばかり優先されたとか、どこにでもある話だろ

【誰にも期待しない】諦めれば全てを手に入れられる

みんな人に期待し過ぎだ。 期待というのは脳内オナニーである。 「これくらいはやってくれるだろう」という線引きを決めて、相手に押し付けているにすぎない。 そんなこと今すぐやめてセックスで快楽を得る方法を知った方がいい。 今日はそんな話をつらつらと。 してもらって当たり前というぬるま湯に浸かるな 親だから、友達だから、会社だから、夫や妻だから。 だから、してくれて当然。 してもらって、当然。 そんな人は全身がふやけてしまって、なんの魅力もない皺々の死に損ないでし

少年院を出て私は思い込みだけでここまで来た

自分の人生がどうなっていくのか、いつも不透明だった。 中学はろくに行っていないし高校はフリースクールだし、定職にも就かないまま少年院送りになったし。 同級生が大学へ行って就職活動をしていた頃、私はほぼ無一文で世界を旅していたのだから。 将来とかこの先とか、そんなものが確実に手に取れるレールを歩いたことがない。 今日はそんな話をつらつらと。 自分が思う自分になるという胡散臭い現実 引き寄せの法則とか思い込みの心理とか、正直胡散臭く感じるだろう。 自己啓発にまつわる

【少年院卒持論】人はどうして自殺するのか

コロナで遅れた入社式や入学式の影響が、ここ最近出てきている。 学生の自殺は心苦しいが、自殺というのは避けられない面もあるんじゃないだろうか。 自ら命を断つという行為は褒められたものじゃないけれど、ものすごい覚悟と勇気がなければできない。 特に自分を痛めつけて死ぬ方法は、意識が途絶えるその瞬間まで痛みや苦しみを味わい続ける根性がなければできないだろう。 今日はそんな話をつらつらと。 死ねば終わりにできるのか どうしても「普通」というものが理解できずにいた頃、普通じゃ

【底辺少年院卒】お金を持つと使い方は変わる?

私は貧乏だった頃も今も、お金の使い方は基本的に変わっていない。 食事は必要最低限しか摂らないけれど、移動手段にはものすごいお金を使う。 お金を持つというのは、ただ選択肢の幅が広がるだけだ。 選択肢が増えると人は善人にもなれるし腐り果てることもできる。 今日はそんな話をつらつらと。 自分がなににストレスを感じるのか 私は食事に一切興味がない。 妊娠中でこんなことをいうとネット上のママさんに叩かれそうだが、料理はほとんどしないし子どもが産まれたからといって変わる気も

【少年院卒から】みんな政治に興味を持とう

私が政治に興味を持ったのは、ライターとして新聞を書き始めてからだ。 選挙なんてどこの老人が当選しても同じだと思っていたし納税は否応がなで拒否権もないし、政治を学んだところでなにになると思っていた。 しかし、仕事で仕方なく政治記事を書くようになってから日本の腐敗した社会を見るのに面白さを感じた。 志高く政治家になった人間が時間と共に腐っていく様を見るのは、なんとも言えない笑いがこみ上げてくる。 今回のコロナを機に政治に興味関心を抱いた人も多いだろう。 また情報源のほと

少年院卒が選んだ「働かない」生き方

私はお金を稼ぐという行為は好きでも、勤めるというのは好きじゃない。 一応バイトも会社員も経験したが、会社員は特に合わないと感じた。 毎日同じ時間に電車に乗り、同じ景色を見て、同じ人に会って、同じ業務に就く。 そんなことが数ヶ月も続くと「あれ?なんのために生きてるんだっけ?」と考えてしまう。 合わないことを無理に続けても1度の人生もったいないと思うので、迷わずフリーランスの道を選んだ。 今日はそんな話をつらつらと。 そもそもなぜ働かないといけないのか 人生で最初に

少年院卒のお金の稼ぎ方

私のお金の稼ぎ方は、特別じゃない。 多くの人がやっていて才能も必要ない。 noteの書き方とライター仕事の書き方は異なるが、特段文章の才能があるわけじゃないことは分かってもらえるだろう。 ブログを運営し広告収入を得ることも多くの人がやっている。 株で利益を得ている人なんてそれ以上にいるはずだ。 今日は今の年収に漕ぎ着けるまでの、そして今の稼ぎ方をつらつらと。 「誰が読むか」と同じだけ「誰と働くか」が重要 前にも書いたが、ライターは誰でもできる仕事だ。 パソコン

【2ちゃんねる歴15年の少年院卒】SNSと誹謗中傷

私はテラスハウスを見たことがないのだが、誹謗中傷が原因で自殺した人がいるらしい。 私がネット掲示板に出入りするようになったのは15年も前だ。 当時は2ちゃんねるを真似た小さなネット掲示板がたくさんあり、顔も名前も知っている地元の人もたくさん書き込みしていた。 もちろん当時も叩きはあって、それを原因として自殺した先輩もいた。 スマートフォンを持っているのは当たり前で、SNSに登録しているのも当然のこの時代に誹謗中傷は切ってもきれないものだろう。 今日はそんな話をつらつ

【どう生きる】少年院卒が唯一怖いもの

誰にでも怖いものはあると思う。 自分が正しいと思う道を外れることやお化けや虫なんかの物理的な怖さ。 経済的、精神的な不安を怖く感じる人もいるだろうし、自分よりもたくましく賢い人に恐怖を抱いたりもするだろう。 私は28年生きてきて、いろんな経験をした。 見る必要のない景色も見たし、見る必要のある景色を見ない経験もした。 「怖いものなんてないでしょう?」 「悩みなんかあるの?」 とよく聞かれるが、私に怖いものはあるのだろうか。 今日はそんな話をつらつらと。 死ぬ

【少年院卒持論】努力は報われない勘違いするな

そういえば私、親になった。 大した人生を生きてきたわけじゃない私が、人様に教える立場になる日が来るとは夢にも思っていなかった。 こんな私だから母に妊娠を報告したとき、こう言われたのだ。 「あんたが思ってるよりずっと大変で、楽しいことなんて多くない。いつか勝手に産んだくせにって言われる日が来るかもしれない。それでも胸張って子どもを愛せるって言えるの?」 母の心配をよそに、私は笑ってしまった。 自分がこんな人間だ。 これから先、子どもに教えられるのは成功談より失敗談の

【精神病と障がい者】植松被告に言いたいこと

小学生から中学生にかけて、生きるってなんだろうと毎日考えていました。 毎日が存在する意味ってなんだろうって、答えのない問いを何度も自分にぶつけていたんですよね。 その答えは28歳になった今も見つかりません。 2016年に神奈川県相模原市にある障がい者施設「やまゆり園」で、大量殺人を行った植松被告に今月16日、死刑判決が下りました。 植松被告は障がい者に生きる意味や価値はないと主張していました。 彼の主張を聞きながら、医療少年院で一緒に過ごした子どもたちのことを考えま