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少年院卒の人生哲学マガジン

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少年院を出た人間が思う、人生についてまとめてあります。
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#人生

【人生色々あった人流】選択をする最終判断材料とは

人生には3つの”坂”があります。 上り坂、下り坂、まさか、です。 誰の言葉か忘れましたが、この言葉を聞いたとき「なるほどね」と思いました。 想定外の出来事は絶対的に起こるもので、想定をどの程度しておけるかも重要なポイントだったりします。 「そんなに生き急いでどうするの?」と10代の頃から言われてきましたが、本当に人生色々ありました。 そんな私が選択に迫られたとき、最終的にどうやって決めるかをお話します。 考えること、迷うこと、これらは時間の許す限りする 私は決ま

少年院に入って分かる"時間とお金と命の価値"

2012年1月1日の朝、私は医療少年院の独居房にいました。 コンクリート剥き出しの灰色の天井を見ながら、なにしてるんだろうと思ったのを覚えています。 さて、少年院に入ることは刑務所同様、処罰を受けるためですが(少年院は更生を目的としてるから少し違うけど、それはまた今度)少年院という場所に入ることで受ける"罰"とは、なんだと思いますか? 拷問を受けるわけでもないし、栄養失調のカリカリになるまで働かされるわけでもない。 多少なり娯楽もあれば、お腹を抱えて笑うことはなくても

少年院卒が思う、生きやすい生き方とは

私は今の時代を生きやすいとは思わない。 ものは考えようかもしれないが、政治的、経済的に若者が苦しんでいることは紛れもない事実だろう。 数々の自己啓発本が販売され、「自分がなにか」という疑問と向き合いながら生きている人は多い。 だが、自分など探したところでどこかにあるわけではない。 少年院を出て社会に戻ってきたら、一般的には這いつくばって生きるような姿を想像するかもしれない。 しかし、私は今日も下品な笑い声を撒き散らしながら楽しい時間を過ごし、世の多くの人より幸せに暮