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少年院卒の人生哲学マガジン

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少年院を出た人間が思う、人生についてまとめてあります。
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#自己啓発

【誰にも期待しない】諦めれば全てを手に入れられる

みんな人に期待し過ぎだ。 期待というのは脳内オナニーである。 「これくらいはやってくれるだろう」という線引きを決めて、相手に押し付けているにすぎない。 そんなこと今すぐやめてセックスで快楽を得る方法を知った方がいい。 今日はそんな話をつらつらと。 してもらって当たり前というぬるま湯に浸かるな 親だから、友達だから、会社だから、夫や妻だから。 だから、してくれて当然。 してもらって、当然。 そんな人は全身がふやけてしまって、なんの魅力もない皺々の死に損ないでし

少年院を出て私は思い込みだけでここまで来た

自分の人生がどうなっていくのか、いつも不透明だった。 中学はろくに行っていないし高校はフリースクールだし、定職にも就かないまま少年院送りになったし。 同級生が大学へ行って就職活動をしていた頃、私はほぼ無一文で世界を旅していたのだから。 将来とかこの先とか、そんなものが確実に手に取れるレールを歩いたことがない。 今日はそんな話をつらつらと。 自分が思う自分になるという胡散臭い現実 引き寄せの法則とか思い込みの心理とか、正直胡散臭く感じるだろう。 自己啓発にまつわる

【人生色々あった人流】選択をする最終判断材料とは

人生には3つの”坂”があります。 上り坂、下り坂、まさか、です。 誰の言葉か忘れましたが、この言葉を聞いたとき「なるほどね」と思いました。 想定外の出来事は絶対的に起こるもので、想定をどの程度しておけるかも重要なポイントだったりします。 「そんなに生き急いでどうするの?」と10代の頃から言われてきましたが、本当に人生色々ありました。 そんな私が選択に迫られたとき、最終的にどうやって決めるかをお話します。 考えること、迷うこと、これらは時間の許す限りする 私は決ま

少年院に入って分かる"時間とお金と命の価値"

2012年1月1日の朝、私は医療少年院の独居房にいました。 コンクリート剥き出しの灰色の天井を見ながら、なにしてるんだろうと思ったのを覚えています。 さて、少年院に入ることは刑務所同様、処罰を受けるためですが(少年院は更生を目的としてるから少し違うけど、それはまた今度)少年院という場所に入ることで受ける"罰"とは、なんだと思いますか? 拷問を受けるわけでもないし、栄養失調のカリカリになるまで働かされるわけでもない。 多少なり娯楽もあれば、お腹を抱えて笑うことはなくても

いじめる側もいじめられる側も経験して思うこと

私は今では想像が付かないほど、内気で無口な子どもだった。 特に両親が離婚してからは、学校へ行っても友人と一言も口をきかない日もあった。 いじめを受け始めたのは両親が離婚してすぐの、小学校4年生から。 中学2年生で非行に走るようになってからは、いじめる側に回った。 昨今のいじめのほとんどが、死に直結するほど陰湿で残酷なものになっている。 悲しいが、いじめがこの世から無くなることはないだろう。 人は人に対し、優劣を付けたがる生き物だ。 特に若い頃は視野も経験も少なく

少年院卒の私を愛した祖母の話

明日、5月20日は祖母の80回目の誕生日だ。 もうこの世にはいないが、あの世からロクでもない孫を忙しなく見てくれているだろう。 私は家庭の事情で、祖母に育てられた。 母でもなく、親でもない。 しかし、私にとっては母であり、親であり、そして唯一の支えであった。 こんな孫に最後まで愛してると言い続けた、変わった祖母を紹介しよう。 愛しなさい、見返りはない。それでも愛すのよ。 私から見ると、祖母はマザーテレサのようだった。 お金がないと言われると、その日知り合った人

少年院卒が思う、生きやすい生き方とは

私は今の時代を生きやすいとは思わない。 ものは考えようかもしれないが、政治的、経済的に若者が苦しんでいることは紛れもない事実だろう。 数々の自己啓発本が販売され、「自分がなにか」という疑問と向き合いながら生きている人は多い。 だが、自分など探したところでどこかにあるわけではない。 少年院を出て社会に戻ってきたら、一般的には這いつくばって生きるような姿を想像するかもしれない。 しかし、私は今日も下品な笑い声を撒き散らしながら楽しい時間を過ごし、世の多くの人より幸せに暮

少年院卒のダメ人間を救った3冊の本

少年院送致になってやることもないので、逮捕後からずっと本を読んでいた。 最初は小説や漫画を読んでいたが、医療少年院で精神科医と出会ったことにより自己啓発や心理学にハマっていった。 その中でも、未だに精神安定剤代わりに読み返す本がある。 この本に出会わなかったら、私は恐らく今頃刑務所にいただろう。 なかなかマイナーな本だが、人生に迷いがある人にぜひ読んで頂きたい。 普通などどこにも存在しないと教えてくれた本 この本を読み始めたのは、夏になる少し前、上野駅のタリーズだ

人は何度も性犯罪に遭うと、恐怖を感じなくなる

私の人生は、特異だ。 人からそう言われることも多いが、自分でも少々多くを見過ぎているのではと思う。 初めて性犯罪に遭ったのは、小学生になってすぐの頃だった。 それからレイプ、痴漢、不審者、下着泥棒、ストーカー、性犯罪と呼ばれるものは一通り被害に遭ってきた。 それでも私は、男性を怖いとは思わない。 医療少年院のことを書こうと思ったのは、メディアという歪んだ世界で働く者として、日本のありのままの、子どもたちが暮らす現状を知ってほしかったからだ。 同じく、性について様々

医療少年院卒の恋愛観は大変歪んでいる

以前お話したように、育った環境は性格よりも性癖に出る。私は性癖異常だという自覚があるが、これは性癖に限った話ではない。 私の場合、どちらかというと恋愛観自体が狂っているので、性癖は付随して狂っていても仕方ないという感じだ。 男を見る目がない、女を見る目がないと言われる人は、大抵、相手ではなく自分に原因がある。私も長らく相手に原因があると思ってきたが、夫に出会って自分に原因があるとはっきり分かった。 それが狂った性癖に気付いたきっかけでもあるが、少年院に入るような子どもが

医療少年院送致された私は精神病なのか

そもそも疾患の疑いがあるから医療少年院に送致されるわけで、そんな私も精神病じゃないかと疑惑を持つことは自然なことである。 しかし、残念ながら私は精神病ではない。ろくに風邪も引かない健康優良児そのもので、基本的になんとかなるさのお気楽主義である。 なんともならなかった結果、少年院送致になったのは笑えないが、私が医療少年院で精神科医とどのようなやり取りをしていたかご紹介しよう。 私は医療少年院で乖離性障害だと診断された なにをアホなと思ったが、実際に私にはそう診断が下され

頭が良すぎるから医療少年院送致

私は暴行致傷、窃盗、監禁の罪で19歳のときに逮捕された。 所謂、オヤジ狩りというやつだ。 事件を起こしたのは18歳のときだったが、住所不定でフラフラしていたため「居場所を特定するのに時間を要した」と刑事は言っていた。 事件の内容からして警察は当初、男子の犯行だと思ったらしい。 私の名前は男女にあり得る名前のため、警察は家宅捜索に来た際「こんなに華奢な女の子だったのか」と驚いていた。 私は昔から内向的で、親に何を聞かれても「大丈夫」と答えていた。友人を積極的に作るタイ