自然と選手が集まるチームを作るには?
みなさん、こんにちは!
TWOLAPSの新田です。
今回は、おそらく全てのチーム関係者が一度は頭を悩ませたことがある「選手のリクルーティング」について記事を書いてみたいと思います。
・強い選手が入ってきてくれない…
・選手がチームにマッチせず育成できていない…
このような悩みを抱えているチームが多い一方で、勧誘活動を一切せずに選手のリクルーティングに成功しているチームもあります。
上手くいっているチームはいったいどんなことをしているのか?
今回は「4つの価値」という視点から掘り下げてみていきましょう!
選手(選ぶ側)の目線に立ってみる
今の日本陸上界(長距離)はタイムや結果だけでチームを差別化するのはとても難しい時代です。特に実業団チームになると大学駅伝部よりもメディア露出の機会が少ない分、余計に難しいでしょう。
チームの差別化ができていないことは、選ぶ側の選手からしても決して良いこととは言えません。仮にチームがスーパーの陳列棚に並んでいるとしたらどれも同じように見えていることになります。
そうした理由から、どのチームが自分に合っているんだろう?と悩んだ経験を持っている、または現在進行形で悩んでいる選手も多いのでは無いでしょうか?
それ以外にもチーム加入後に「イメージと違った…」と感じたことのある選手もいるでしょう。(チームの問題だけではない面もある)
この状況って、両者が損をしていてもったいないですよね!
では、なぜチームを差別化できていないのか?
その答えは、各チームが「機能的な価値」しか伝えられていないことが大きな理由だと考えています。
どうすればチームをより知ってもらえるのか?そして選手から選んでもらえるようになるのか?
ここでスポーツチームを形作る価値についてご説明したいと思います!
必ず知っておきたい4つの価値とは?
スポーツチームに問わず、世の中に普及しているあらゆるブランド(製品など)には、下の図のように4つの価値が存在します。
少し分かりにくいと思うので、実業団チームに置き換えてみましょう!
①実利価値(機能的)
選手のパーフォーマンスを引き上げるために具体的に提供できるもの
(練習環境・コーチ・勤務形態・給料など)
②保証価値(機能的)
これまでのチームとしての実績やコーチ自身の実績
③評判価値(情緒的)
チームに加入することで選手が得られる周囲からの評価
④共感価値(情緒的)
選手が心の拠り所にできるチーム理念や活動など
おそらくこの4つの中でも①と②については各チームが積極的に価値を提供していると思いますが、③と④に関してはどうでしょうか?
個人的にはこの領域に取り組んでいるチームは少ない印象ですが、その中でも上手に取り組んでいるチームもあります。
陸上界では、青山学院大学やTWOLAPSが良い取り組み事例だと思います。最近では「科学で強くなるIPU」でお馴染みの環太平洋大学も素敵なチームカラーを出していますよね!
勧誘活動をいっさいしないTWOLAPS
私がチームに加入する前、第三者の立場として実際に抱いていたイメージですが「自由なチーム」「個を尊重している」「選手とコーチの関係性が対等」「陸上界を盛り上げようとしている」などのイメージがありました。
こういったイメージを持っているのは私だけではないと思いますが、競技結果だけを伝えていては決して見えてこない部分です。
こうした情報発信を丁寧に続けていくと、チームのブランドが育ち(悪い方向に行くこともある)その価値観に共感してチームに加入したいと選手自らコンタクトを取ってくれることもあります。
逆にTWOLAPSのチームカラーが合わないな…と思う選手からしたら、まず進路の選択肢には入らないでしょうし、そうすることで加入後の価値観の不一致によるお互いの余計なリソースの消費などを未然に防ぐことが可能です。
ちなみにTWOLAPSは勧誘活動を全くしません(笑)
ラーメンを食べたい人はカレー屋を選ばない
ラーメンを食べたい人がカレー屋を選ばないように、カレーを食べたい人がラーメン屋を選ばないように、まず第一にお店(チーム)とお客さん(選手)のミスマッチを防ぐことができる。
そして「うちのラーメンは豚骨系だよ!」と事前に伝えておけば入店後(チーム加入後)の「みそじゃねーのかよ!」みたいなすれ違いも少なくすることが可能だと思います。
価値を伝える前に
価値を伝える前に、まずはチーム理念や実現したい未来を決める必要があります。
これらが定まっていないと明確で強いメッセージを届けることは不可能でしょう。
なぜ自分たちはチームを運営しているのか?
なぜ自分たちがそれをやる必要があるのか?
チーム設立から何十年も経過していると、設立当初の思いなどは薄まってしまうものです。今いるチーム関係者で議論し、自分たちで新しい共通の価値観を作っても良いと思います!
そうすることで「こんな選手と一緒に世界を目指したい!」など、より明確に見えてくるものもあるでしょうし、その結果、自分たちが発する情報も、届けたい人により届くようになるのではないかと思います。
さいごに
今回ご紹介した4つの価値はこちらの本で100倍詳しく解説されています!
興味のある方はぜひ読んでみてください。(案件ではありません笑)
ではまた!
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