時は1788年、フランス革命前夜。
ドラえもんどら焼きの発売に、九州はわいていたーーーーーー。

熊さん「おい、『ドラえもんどら焼き』が発売されるらしいぜぇ」
八つぁん「く、くまがしゃべった！？」

瓦版もネットニュースもそのことに持ちきりだったが、「東京ラブストーリー」の再放送によってこの話題はわずか三時間で終結。

かといって、「東京ラブストーリー」が話題になったわけでもない。

そのことより、
「国会議員は全員、近未来的な、ゴーグルみたいなサングラスを付けなければいけない」
とブラジルの国会で決定したことが、日本にも適用されることが決まったことの方が驚きであった。

この出来事を裏で操っていたのは、鈴木奈々のそっくりさん、鈴木ハチ。
彼は38歳の男性で、ふだんは人の革靴を盗んで小学生に売りつける仕事に従事しているが、夜にはだれもいないホールのウィンドウの前で一人、森進一のものまねに励んでいた。

鈴木奈々のものまねはいっさいしなかった。

今、万感の思いを込めて、デジタル時計のデジタルな感じの音が鳴り響く。

明日には平和がおとずれるだろう。

おしまい