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忘れる


涼雨に
夜が濡れ
また生き別れた秋と
会う

唯去っていく
ひそひそとした
残酷に
透く光

遅い昼と
夕方の間の
虫の声が
星を呼ぶ

星夜に
大地が
冷えて
孤独が深く

眩し過ぎる夜と
昏すぎる朝を
繰り返し
消えていく瞳

そうして
山々は燃える
渓谷に響く
錦の鐘

黄金の穂を
見て泣く
報われない
予言者の窓

過ぎる今が
本当に
そこにある季節
秋を忘れる