今世紀の中葉に遂に我らは遥か太陽を朋とする(物語詩)
今世紀の中葉に
遂に我らは
遥か太陽を朋にする
星々の秘密が
ほんの少し明かされた
守られたこの星の世が
特別な一つであることが
その徴としてあった
空想はもはや
現実に追いつかなくなっている
高度に発達した化学と科学が
自然言語を超えて
不思議と神秘について
次々に新しく語り続けている
未来という現実は
眠るものを食い散らすことでなく
遍く溢れる熱量を
享受することの先にあった
激変する時代の幕開けに
置き去りにされる固陋な王者たち
富める者は最も愚かな者と成り得るだろう
有り余る資源の故に
人類は果たして何を抱えようとするのか
太陽由来の熱量の氾濫に
地図ははっきりと書き変わるだろう
争いの無意味になる夜明けに
声は水平線より至る
本来の言葉が
足元を浸し始めている