movie to think 人生でやりたいことを考える

今日は、「最高の人生の見つけ方」言う映画を観た。2人が名優なのと作品のタッチがライトなおかげで、重さがないのがよかった。ストーリーは、病気で余命が少ない男性2人が、人生最後にバケットリスト(やりたいことリスト)を作り、それを持っていろんなところへ旅しながらリストに書いてあることを達成していく物語である。

ストーリーの中でも出てくるのだが、この映画の大きなメッセージの一つが「人生を楽しめ」。
死ぬ間際に人生を振り返って、後悔したり懐古主義にとどまらず、今からのできることに目を向け、今までの人生を誇りに思う。これが最高の人生なのかもしれない。

バケットリストの中には、「スカイダイビングをする」のような具体的な望みもあれば、「泣くほど笑う」ような抽象的なものもある。個人的に面白かったのは、この抽象的な部分の解釈である。この抽象的な望み(解釈が自由)がうまく伏線のようになっていて、それを回収していくストーリーやウィットにとんだ発想が見事である。
終わり方も、納得できた。観るものの想像におまかせするわけではなく、ある一つの終わりがあって、最後に彼らの「最高の人生」を考える余韻もある。

もうひとつ、蛇足だが、個人的に語りたいのが、アメリカの映画にある比喩的会話が最高に好きだということ。直接言わなくて、ジョークを交える会話のセンスが羨ましい。昔、夏目漱石が“I love you”を「愛してる」ではなく、「今夜は月がきれいですね」と訳したという逸話があるが、わたしからしたらそれと同じようなセンス感がある。相手が何をするために自分にこれをしたか、それぞれが表面的ではなく、行間を読んでいる。そこに愛がある。ああー、この人たちは表面上のことだけでなく、その奥底にある真実を見る目を持ってるんだなあって思ってしまうのであった。

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