はじまりの朝

どうしてこうなったんだろう、と思いながら歩いていた。

わたしはもっと、穏やかで、寛容で、前向きな人だったはずだ。
いつの間に、「わたしなんか」「どうせわたしは」「なんてだめなんだ」という言葉が頭をよぎるようになってしまったのか。

いらいらして周りにあたってしまうようになってから、なんか変だなとは思っていたのだ。
こんな風に爆発してしまうことなんかなかった。
いらいらするより悲しくなって、家に持ち帰ってしくしく泣いていたはずだ。

昨日読んでいた本に、「生きたくもない生」という言葉が出てきて、目が釘付けになった。
生きたくもない生、と呟いて、口の中で転がす。

そう思えたらいいのにと泣きたくなる。
本当は生きていたくないのに、生まれてしまったから仕方なく生きてやっているのだ。
そう思えたらどんなに楽だろう。

こんなにしんどくて、この先叶えたいことは何一つ叶わないような気がしていて、先の見えない人生なのに、それでもわたしは「生きたい」と思っているらしい。

叶えたいことを叶えたいし、なりたい自分になりたいし、しあわせだと胸を張って言えるようになりたい。
ただ自分にそうできると思えなくて、膝を抱えてうずくまってしまう。

ずっとこのままなんてつらすぎる。
もう一度、始めよう。
まずは月一で受けているオンラインカウンセリングの回数を増やしてみようか。

時間は掛かるだろうけれど、そのままにしておくより、もっといい未来が待っているはずだから。
大丈夫、やってみよう。

最後までお読みいただきありがとうございます。 これからもたくさん書いていきますので、また会えますように。