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バッハ

今年のインヴェンション勉強会、初回が終わりました。

6名のご参加で、お一人去年のバッハ勉強会にも参加された方がいらしたのですが、楽譜の読み方に確信を持ってお弾きになるとこんなに気持ちがよいのか、というくらい、説得力のある一枚の絵になっていて驚きました。

やっぱりやる意味はあるなと。

ポイントとしては
・拍子、調性、モティーフの分析から、どんなスタイルであるのかを明確にすること。
・主要な音を把握し、全ての音を弾きすぎないこと(ハーモニーにならない)
・音域により音色を変えることの重要性


たった2ページの中にすべてが詰まっていて、
これさえちゃんと弾ければ本物の芸術家になれるなぁという傑作。


毎回新鮮に勉強になります。



ところで、音楽の世界ってなぜ、得たものや知識を独り占めしたり、身内にのみ教える、というようなことが起こるのでしょう。

私のついてきた師匠は、音楽に限らずすべてを惜しみなく伝えて下さる方々だったし、今でこそ最近の若い演奏家や先生方はそういう方が多いけれど、


断捨離で手紙を整理していたら、亡き師匠の録音をお借りした時のお手紙が出てきて、それをお送りくださった方が、くれぐれも内密に、というようなことを書いてらして。
借りるのが大変だったのを思い出しました。

その曲に取り組むから古き良き師匠の知恵に触れ少しでも勉強したい、という若者の気持ちや、良いものを、なぜオープンにシェアして頂けないのでしょうか。


他の先生についたらだめ、という先生も多い。
生徒にとってよければ応援し、手放すべきではないでしょうか。

私はそういう音楽界特有のコソコソ村が大嫌いです。


自分が得たものは、努力して得たものこそ、それを未だ探して苦労している方達と惜しみなくシェアして、できるだけみんなで幸せになりたい!と思います。


だからこそ、思考がポンポンあちらこちらに飛びがちな私が話してもちゃんと伝わるように、伝え方も工夫してゆかなければと思うのでした。



ご支援下さいましたら経費に充てさせていただき、仕事に繋がるピアノ共演法のワークショップをどしどし提供してゆきたいと思います。