幼なじみ(白い車)


いつの頃か彼女の部屋の前に

白い車が止まるようになっていた。

深夜勤務明けの空がぼんやりと明るく照らされる頃

彼女の部屋の明かりが消える。

白い車が鈍いエンジン音を響かせ街に走りゆく。

すれ違う車の中で、僕は疲れた体と共に家へと向かう。

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