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ERGoNoMiX 〜第四の支点でらくらく筆記〜

2002年、ちょうどメカニカが廃番になった年に、ぺんてるよりある意味「伝説的」なシリーズが産声を上げました。

それがこの、ERGoNoMiXシリーズ。
第四の支点を展開することにより疲労を分散!持った瞬間かららくらく筆記!
ということで、書いていく。

ERGoNoMiX

定価500円、スタンダードなモデルのエルゴノミクス。いびつな歪んだ形をしたグリップ、謎の白いパーツ、見るからにおかしな造形のペン。エルゴノミクスはフロントグリップ、リアグリップの二つで四つの支点を確保。

青→フロントグリップ 白→リアグリップ
使用方法としてまずリアグリップをジグザグに動かしながら高さを調節。

そして合う高さに調節したら、リアグリップを親指と人差し指の間にフィットさせフロントグリップを握る。

やる行動は少ないがいまいち良さがわからない、「支点」と呼べるほど滑りにくくは無く、すぐに元々の位置から外れてしまう。なんと言うか、意図的にグリップを「持たされている」と言う感覚であまり心地よくない。
展開せずにそのまま持つとかなりフィットして使いやすいが…

シャープペンシルとして見ると、中々剛性感もあり特筆した欠点もない中々に良いペンなのでこのグリップ達が合う人なら最高の勉強のお供になるのかも?

ERGoNoMiX WINGGRIP

定価800円、真打の登場。
ウインググリップと名前にもある通り、なんとこのペンハネが付いている。早速展開してみよう


そしてこの展開した羽の高さを調節し、人差し指の付け根に当て、使用。

これが本当に素晴らしい、最初は違和感があり使用しにくく感じるが、少しでも慣れてきたら必要不可欠なものへと変貌する。 

ウインググリップが前にかかる力を抑え、その力でペンを安定させる、これにより筆記時に1番痛くなりやすい中指への負担を最小限にできる!
これに慣れてしまうとハネかないペンに少し違和感まで覚えてしまう、それほど自然に力を分散してくれる良いグリップなのだ。


他にもウインググリップverには創意工夫が詰め込まれている、まず一つとして挙げられるのはこの「グリップ回転」機能だろう。

エルゴノミクスには無い機能で、これはおそらくウインググリップを展開してしまっていると軸を回すことができず、字が太っていってしまう。
それの対策としてグリップを回転させることにより内部機構全体まで回転し、結果的にウインググリップの位置はそのままに回転してくれる。

尖る

また、こちらもエルゴノミクスには無い機能で「スライドパイプ機能」がある

おそらくボールペンverとの互換性のためにペン先を同じパーツにしたかったのだろうが、パイプ研磨が中々しっかりされており不快感が少ないおまけに書き心地も損なわれていない。デザインも良い。
これは全然アリだ。

テスト中に文章を筆記していて唐突に芯が切れてしまい、筆記を中断しノックせざるを得ない。
そんな煩わしさから解放される

全体的に非常に完成度が高く作り込みの良さに驚かされることが多い。誰がどうみても名作であろう、見かけたら買ってみて欲しい。



総評


ERGoNoMiX
相場1000〜2000
非常に面白い造形デザインをしている、筆記し始める際の動作が少ないのも良いポイントだ。
しかし肝心の第四の支点が使いにくく、少なくとも私の手には馴染まなかった。
手に馴染む人やデザインが好きな人は買ってみても良いんじゃ無いだろうか

ERGoNoMiX WINGGRIP 相場2000〜4000
ゴツゴツしててかっこいい、筆記し始める時の動作はかなり多めかも。
肝心の第四の支点、ウインググリップは非常に使いやすく完成度が高い、最高のグリップとなっている
一度は触ってみて、買ってみて欲しい、相場が高いのが玉に瑕だがこの面白さ、実用性は本物だ。

最後に(感想、個人的な話)
最近お気に入りで良いデザインの芯ケースを何処かで無くしてしまい非常に悲しい。
ちなみにエルゴノミクスの近縁種的なペンとしてヒーリングミックスってのがある、いつかそれも手に入れてみたい(↓の写真)

にしてもウインググリップのポテンシャルには目を見張るものがあると思う。ドクターグリップの疲労軽減、クルトガの偏減り防止、オレンズの折れにくさ、この3つがものすごく良い感じに合わさっているような感覚だ。普通に実用性が高いし少し高くて良いから復刻して欲しい…

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