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第1回 未知との遭遇から運命の出会いへ

みんなメタバースを使ったことがあるはず!?
 
 こんにちは。突然ですがみなさん、“メタバース”知っていますか?
「聞いたことあるある!知ってるよー!」って方も増えているのではないかと思います。
 
では、“メタバース”使ったことありますか?
「使ったことあるある!楽しいよねー!」ってテンションの方はまだ少ないと思います。
 
2023年4月28日に新刊『メタバースで僕たちのコミュニケーションはこんなふうに変わる』が発売されました。

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著者の佐藤さんの言葉を借りると「本こそがメタバースそのもの」なんだそう。
ということは……。
本を読んだことのある方はすでに、「メタバース使ったことあるある!楽しいよねー!」ということになりますが、なかなか結びつきませんよね。
 
今回は、7月の電子書籍の発売開始を記念して、担当編集者の私がメタバースに出会い、メタバースを学んで、メタバースを使ってみた、1年半の記録をご紹介します。
(使ってみた、といってもVRゴーグルや新しい電子機器はいまだに購入していません……!)
編集を担当してイメージが180度変わったメタバースの魅力と、メタバースを実践しながら本づくりを進めた書籍編集の裏側をお伝えできたらと思います。
 
ではさっそく第1回!書籍の企画が生まれた「メタバースの出会い」から書いてみようと思います。

未知との遭遇!メタバースとの出会い
 
2022年の年明け。普段どおりに出社したある日の午後。先輩からふと話しかけられました。
「いま話題になってる“メタバース”知ってる?」
 
メタバース……。
初耳でした。なんだろう? 
アプリのこと? 商品名? サービス名???
まったく情報がゼロだったので、まずは情報のために『メタバースとは何か ネット上の「もう一つの世界」』(岡嶋裕史、2022年1月、光文社新書)を読んでみることに。

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この書籍で、メタバースは下記のように紹介されていました(そのまま引用させていただきます)。

「現実とは少し異なる理(ことわり)で作られ、自分にとって都合がいい快適な世界」――本書ではこれをメタバースと呼ぶ。

『メタバースとは何か ネット上の「もう一つの世界」』(岡嶋裕史、2022年1月、光文社新書)

冒頭に「ポケモンGO」、第2章に「あつまれ どうぶつの森(あつ森)」が登場したこともあり、ゲームのようなバーチャル空間のことなのかな。というのが第一印象でした。


私の当初の「メタバース」のイメージ
コロナ禍にスマートフォンで“どうぶつの森 ポケットキャンプ”をしていたこともあり、
このようなバーチャル空間のことだと認識しました

ゲームが好きな人や、デジタルテクノロジーが好きな人が、バーチャル空間で遊んだり話したりして楽しむものなのかな、と。
(同じような認識の方は多いのではないでしょうか……!?)

だとしたら私は、ゲームは時々たしなむ程度だし、バーチャル空間よりリアル空間で話すほうが好きだし、「メタバース」って自分がターゲットじゃないかも。そう感じたのです。
 
しかし、p158の下の文章が私を「メタバース」の世界に近づけました。

メタバースは、穏健な「ふつうの人」のために、何より必要だと考える。

『メタバースとは何か ネット上の「もう一つの世界」』(岡嶋裕史、2022年1月、光文社新書)

え? そうなの?「ふつうの人」なの?
ゲームが好きな人じゃなくて?
デジタルテクノロジーを専門にしている人じゃなくて?
 
さらなる疑問が生じ、もっと知りたい欲求が芽生えました。
こんなにも未知なものとの出会いも久しぶりで、どこか気になったのです。
これが私のメタバースとの出会いです。
 
偶然訪れた、「メタバース」との運命の出会い
 
未知との遭遇から「メタバース」という言葉に敏感になりました。

ただ、結局は「バーチャル空間をつくる」必要があるように感じて、デジタルの技術も知識もない私にとって、どこか遠い話のようでした。
 
「ふつうの人」って書いてあったけど、やっぱり私が使えるようなものではなかったんじゃないかな……。
そんなことを考え始めたころ、定期的に通っている美容室でふと、雑誌のメタバースの特集記事が目に入りました。
そこに書かれていたのは、メタバースとコミュニケーションとの関係性。

 CHAPTER_2 P45図表

初めて、自分とメタバースの関係性がなんとなくイメージできた瞬間でした。
「わぁ……。どう使えるのかもっと知りたいな……。」この気持ちから、記事を書かれていた佐藤浩之さんに相談をしてみたのです。
 
次回からいよいよ本づくりが開始! 
メタバースと本がどのように繋がるのか? 紹介していきます。

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