しがないサッカー好き

元サッカー選手、現フリーライター

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最近の記事

君に映るポートレート

どうも、お久しぶりです。 noteを更新するのはだいぶ久しぶりになってしまいましたが、皆さん2024年をいかがお過ごしですか。 現在は冬のオフシーズンで日本に帰国しており、春からのシーズンに向けてしっかりと練習を続ける日々を過ごしています。 だったんですが、このクソ大事な期間に体調を崩しており、クリスマスから1月10日辺りまでほぼ寝込んでました。笑 そんな話はさておき、先日昨年の9月と11月に受けた左膝半月板損傷と両足股関節唇損傷の手術からポーランドに戻るまでに密着した動画

    • サッカーの本質とは

      お久しぶりです。 お久しぶりすぎたかもしれません。 InstagramやFacebookの方ではお伝えしましたが、先日公式のリリースがあって4年前に所属したポーランドのクラブと再契約することになりました。 このnoteにも書き記したけど、昨年大怪我を負ってサッカーを辞めようとしてた自分に声をかけてくれたクラブです。本当に有難い。 発表は8月になりましたが7月中旬からポーランドには渡航しており、チームの練習やプレシーズンに参加していました。 ポーランドに戻ってきて未だ3週間

      • 幸せのボーダーライン

        何不自由なく自分の足で歩けること。 食べるものに困らないこと。 雨風凌げる温かい家で安心して眠れること。 どれも一見当たり前のことのように思えて、実は当たり前のことではない。 日本ではスタンダードかもしれないことでも、世界に目を向ければそれが決して当たり前ではない地域はごまんと存在している。 だからこそ、自分が常に当たり前だと思っていた日常を当たり前だとは思わず、感謝の気持ちを抱き続けなさい。 そんな教えを、小学校や中学校の道徳の授業で学んだのはきっと自分だけではないはずだ

        • 年の瀬に思うこと

          個人的に2022年は、まさに「激動の一年」だった。 2月のスロバキア移籍に始まり、4ヶ所の大怪我とサッカー引退、8年ぶりのドイツと1ヶ月半に渡る入院と2度の手術など、2022年の元旦の自分に「お前、今年はこんな事が起こるんだぞ」と教えても、きっと「馬鹿じゃねぇの?」と一蹴して信じないほど想像もつかない出来事が起こりまくった一年だったのだ。 ある意味人生で最も濃い時間となった年かもしれない。 沢山泣いたし死にたくもなったし、未だかつてないほどの絶望を感じた一年だったけれど、だ

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          W杯と自分

          FIFAW杯カタール大会2022は、PK戦の末にフランスを破ったアルゼンチンの劇的な優勝で幕を閉じた。 日本は前回準優勝のクロアチアにPK戦の末、敗退。 しかし今大会は激闘に次ぐ激闘で、スペイン・ドイツが同居し、死のグループとも比喩されたグループステージを首位通過。 世界中を驚かせる番狂わせを演じて魅せた日本だったが、クロアチアの壁は高く、至上命題であったベスト8進出には残念ながらあと一歩及ばなかった。 この結果を受けて、様々な捉え方をしたサッカーファンがいたと思う。 「も

          何故ベガルタ仙台は「這い上がれなかった」のか

          世の中にはこんな格言がある。 「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」 ドイツの偉人ビスマルクの言葉で、すなわち利口な人間が過去の歴史や周囲の話から学び、事前に回避できる事態を、アホは自身が痛い目に遭うまで学ばない、という意味合いの言葉だ。 では、歴史からも学ばず、そして自身の経験からも学ぶ事なく何度も同じ失態を繰り返す人間は何者なのだろうか。 正解は大馬鹿者である。 というわけで、今日は13年ぶりにJ2の舞台で戦うこととなったベガルタ仙台が、過去に過ごしたJ2で痛いほ

          何故ベガルタ仙台は「這い上がれなかった」のか

          2度目の正直で示した可能性

          お久しぶりです。 最近ライターの仕事が忙しくて、書きたい事は沢山あったんですがかなりサボってました。 が、今日は久しぶりに更新したいと思います。 突然だが愛美というアーティストをご存知だろうか。 愛美とは、1991年12月25日生まれ(2022年10月現在で30歳)のブシロードの声優プロダクション「響」に在籍する女性声優である。 兵庫県出身でもともとは歌手を志望していた彼女は高校卒業後2010年に声優としてデビュー。 2011年から15年にかけてはポニーキャニオンで歌手活

          2度目の正直で示した可能性

          スタートリップ

          旅の終着点ドイツのデュッセルドルフを出発して、夜行バスと鉄道を乗り継ぐこと18時間。 特急列車を降り、ようやく辿り着いた目的地の地を踏んだ時、肺の奥がギュッと握り締められるような感覚を覚えた。 駅を出た自分の目の前に広がる見慣れた光景、温かな日差しと吹き抜ける冷たい風と山の草木の匂い。 その全てを、自分の語感は鮮明に覚えていた。 でもそれはデュッセルドルフで感じたのとは似て異なるもので、やっぱりあの時感じた感情を的確に表現する言葉を見つけることはできなかった。   日本に帰る

          無限大な夢の後の

          ・Butter Fly上記の歌詞は1999年に東映で放送されたアニメ、「デジモンアドベンチャー」の主題歌に起用された、和田光司さんの『Butter Fly』の一部である。 『デジモンアドベンチャー』とは、9人の選ばれし子供たちがデジモンと呼ばれるモンスターと共にデジタルワールドや東京を舞台に、世界の悪と闘う冒険譚で、放送当時幼稚園生だった自分は毎週日曜日の朝を心待ちにするほど、このアニメにのめり込んだ。 数々の苦難をパートナーデジモンと協力して乗り越えながら子供たちが成長し

          無限大な夢の後の

          サッカー選手を辞めました

          2022年6月13日 「左膝外側半月板が損傷しています」 その言葉を聞いた時、俺は咄嗟にサッカーを辞めようと思った。 それは20年以上競技者として続けてきたわりにはあまりにも呆気なく、そして突然すぎる終幕だった。 「損傷はしているけど現時点では手術をするほどではありません。だから競技は続けてください。ただ半月板は回復することがないので、いずれもっと痛みが出て手術する必要になるかもしれません」 「痛みや悪化する恐怖と闘う必要があります。だけどそれは多くのスポーツ選手が抱えて

          サッカー選手を辞めました