2022

点と点が線になっていくのを実感した一年だった。私がこれまで選んできた出来事には、全て意味があって、全て繋がっていたのだと気づいた。

本当に数え切れないくらいの出会いと別れがあった。5月に二十歳になってからお酒を飲む機会が増えて、その度にまた関わる人も増えていった。

私は昔から友達に恵まれていた。柄にもないことを言うけれど、本当に友達が好きだ。どれだけ不幸な出来事があっても、それを聞いて友達が笑ってくれればそれだけでどうでもよくなった。同情されるよりも笑ってくれる方が嬉しかったりする。

今年も散々な恋愛を幾度となく繰り返した。泣いても泣いても枯れない、そんな夜が永遠に続くんじゃないかと思ったこともあった。それでも、いつか終わりは来る。終わりは大抵悲しいものだけど、ときに人を安堵させる。

どれだけ辛い思いをしても、また人を好きになる。泣いたことよりも笑ったことを思い出し、嘆いたことよりも喜んだことを思い出す。学ばないんじゃなくて、学ぼうともしていない。私にはそれが必要だからだ。

「人間は人生において必要なタイミングで必要な人物に会えるんだ」これは私の好きな作家の言葉だ。本当に、その通りだと思う。運命なんていくつもあった。ひとつだなんて誰も言っていない。ただ、縁とタイミングの問題だった。ひとつひとつの出会いに意味があった。誰かと出会ったことだけじゃなくて、音楽も映画も小説も、すべての出会いが繋がっていた。私がもしあのとき別の道に行っていたら、と考えることが増えた一年だった。

あのとき離れた場所や人は、無駄ではなかった。それがあったから今の私がいるのだと前向きに捉えることだって今はもうできてしまう。

2022年は感情や環境の起伏が凄まじかった。普通の人なら多分駄目になってしまうと思う。それもまた友達が笑ってくれたから救われていた。強いメンタリティを身につけた一年だった。

すべてが今の私を形成する唯一無二の過去になり、無駄ではなかったことを示す。昔は得たものより失ったものの数を数えるような人間だった。でも今は、得たものを数えて抱えている。失ったものだって、過去に生きている。来年も、すべてを忘れずに生きていきたい。

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