1分の狂いもなし

ここのところ、会社が忙しくて全然もの書きができませんでした。いくつか書いておきたいことがあるので、一つ目。

2011年の震災の時、甲府に単身赴任をしていて、さらに土日夜間帯は仙台に業務をアウトソースしていたので、3/11からしばらく甲府に留まりました。やっと一時帰宅することになり、3月下旬にガソリンが入手できなかったので電車で川口の自宅に戻り、2日後早朝、電車で甲府に帰任しました。

東川口から西国分寺、そこから立川、立川から高尾、高尾から甲府。その朝は塩山あたりから雪が舞っていました。驚いたのは1分の狂いもなく甲府にたどり着いたということ。

先週、コロナ禍で行くことが出来なかった甲府に日帰り出張し、帰りはその逆ルートを辿って帰宅しました。またまた驚いたのは、1分の狂いもなく東川口にたどり着いたということ。しかも片道12、3ドル。

こんな国、多分他にはないよなあ、と沢木耕太郎の深夜特急をaudibleで聴きながら、本当にこれでいいんでしょうかと。1分の狂いもなく運行するために、どれだけの人が必死に安い賃金で働いているのかなあと。

いつも言っていますが、時刻表もないし始発も終電も時間がわからないロンドンの地下鉄が初乗り1000円以上。オイスターカード使っても500円位。どっちの国に住んでいる人が幸せなのかなんてことは言いませんが。

震災の直後にアメリカそしてイギリスに行って、計画停電だ、省エネだと騒いで暗くなっていた日本とついつい比較して思ったことはたくさんあるけども、結局、この国も社会も変われなかったな、と思っています。

国敗れて山河あり、その山河の中でうまく幸せを感じながら生きて行くしか私には術はありません。

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