ちょうどいい

とある街に仕事に行ったりあそびにいったり飲みにいったりして
帰る手段がなくなり、帰れなくなることがあります。
そんなとき行くと決めている場所
格安のネットカフェ
ネットカフェってこんなに安かった?っていう安さなの。破格なの。
サービスはなかなか充実してるけど決して新しくて綺麗なお店ではなく、汚いというわけでもないけどなかなか年季が入っている。
そして主にタバコ臭い。禁煙の部屋も一応あるけど少ない。
だから運良く禁煙に入れるとうれしい。

わたしがこのお店を好きなのは安いし立地がいいのもあるけど、それだけじゃない
店員さんの接客がちょうどいい。
全然笑顔じゃないし、どちらかと言わなくてもたぶん無愛想。
でもなんかそれが妙に居心地よい。

1人はかなり若いであろうバンドマン風の男子。
風っていうか絶対そう。これは間違いなくそう。
派手髪の薄顔イケメン。
まじでずっと真顔。声のトーン暗い。
もう1人は20代後半〜30代後半くらいのお兄さん。
(若く見えるけどもっと上かも、年齢不詳感すごい)
この方もずっと真顔。暗トーン声。
深夜~明け方の時間帯に行くとまじでこの2人しか見たことない。
もれなく眠くてやつれてる時間に、この2人の接客が妙に染み入る。
冷たいけど嫌じゃない。怖そうだけど怖くない。

接客って「明るく笑顔で丁寧に」が一番いいと思ってたんだ。
こんな年齢になるまで勘違いしてたんだ。
にこにこしてりゃいいわけじゃない。
何事もちょうどいいのが一番。
なのにちょうどいいが一番難しい。

わたしが一番好きなのは、
最初に利用時間を聞かれるので答えたら
その無愛想な2人がちょっとめんどくさそうに
一番安くなるプランを考えてくれる時。
いつもありがとう。

今週もおそらくお世話になると思う。
これからもよろしくお願いします。


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