妊娠検査薬で陽性が出た。
夫に伝えた。

妊娠検査薬で陽性が出た2日後の7月6日、仕事が終わってから病院へと急いだ。
陽性が出てから色々調べたら、子宮外妊娠とか怖いことがたくさん書いてあったから、早く確認したかった。
それから、すぐ生理がきて、流産してしまう気もした。なぜなら、自分は妊娠しにくい身体だと思い込んでいたから。
だから流産してしまう前に、妊娠できた事実を確認したかった。

とりあえず、元々卵巣嚢腫で診てもらっていたレディスクリニックへ。
そこは、婦人科疾患、ピルの処方、そして人工妊娠中絶を主な診療科目としていた。

受付で、検査薬で陽性が出たことを伝える。
受付にいた事務のお姉さんが血相を変えた。
しばらく待たされて、看護師さんに呼ばれた。
いつも先生の診察の前に、小さなブースで、看護師さんと面談のような形で詳細を話すので、今回も同じように椅子に腰掛けた。

開口一番、
「で…どうされるんですか…？」

察した。
中絶したくてここに来たと思われている。

「産みます産みます！」

そこからは、安心したように看護師さんは話を進めた。
このクリニックでもまずは検査薬と同じような尿検査を行い、妊娠の有無を確認すること、その検査は保険適用外なことなど。

尿検査を終え、ついに先生の診察へ。
ドキドキしながら診察室に入ると、妊娠反応陽性であることを伝えられ、あれよあれよと言う間に内診。
あの屈辱的な格好をさせられる内診台に乗る。
これから何度も乗ることになった結果、今はもう羞恥心も無くなってしまったけど。

「あーこれか…」
先生が呟く。

ほんの小さな黒い丸がぽつん。
調べまくってたから分かる。胎嚢だ。

まだ心拍は見えなかった。
「来るの早いわ（笑）まだ5週になるかならんか、ちゃうかな？」

やっぱり早かった。
生理は1週間遅れてたんだけどな？
遅れたのは妊娠したからではなくて、排卵が遅れてたから、なのか？

でも先生に妊娠していることは確認してもらえた。子宮外妊娠の可能性もなくなった。
でも、先生はおめでとうとは言わなかった。
まだ心拍も見えなくて、化学流産の可能性もあるし、どうなるか分からないからだろうな。

また2週間後に確認すると言われたので、いそいそと2週間後の予約を取り、終了。

ここから長い長い2週間を過ごすことになる。