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監督のクビがかかった試合


Hola todos!
スペインビルバオでサッカーしているナカガワカイです。

日本にいる友人のSNSを見ているとすっかり年末モードで、日本の冬を懐かしく思っている今日この頃の僕です。

スペインでは1/6までクリスマスが続くので、
そういう意味では普段と違った雰囲気はありますが、
サッカーのリーグ戦は普通に続いているので、
あまり年末感はありません。


今回のnoteは
『監督のクビがかかった試合』


自分の所属するチームは今シーズン全く上手くいっておらず、
12節終了時点でわずか1勝。

順位は18チーム中15位となっている。

そして、今節の13節は降格圏のチームとの対戦。

負ければ最下位という状況だった。


週初めのTR前にミーティングがあり
監督から日曜日の試合で負けたら自分たちはこのチームを去ることになる。
という話があった。

アマチュアリーグとは言え、スペインでは結果が出ないと監督交代というのはよくある話で、
それは大人のカテゴリーに限らず育成年代の指導者も結果が悪いと解任させられてしまう。
日本以上に結果主義の世界である。


試合前最後のTRの時には
選手1人ずつ監督のところに呼ばれて話す機会があった。

自分が言われたのは

『昨シーズンは1年目であまり試合に出れずに難しかったと思う。
けど、今シーズンは慣れてきて、出場機会も増え、
自分もお前のことを評価している。
これまでの働きに凄く感謝しているよ』


ん?
なんか最後の言葉みたいやん。笑


そして迎えた試合当日。

今節は絶対に勝たなければいけない試合。
この試合でメンバーに選ばれるかどうかは、
選手としても重要である。

自分はベンチスタートだった。

正直悔しかったが、絶対に出場機会はあると思っていたし、
相手の弱点や試合状況を外からじっくり見ることに集中した。


チームは開始早々先制した。

しかし、すぐ追いつかれ1-1のまま前半終了。


相手も降格圏なだけあって全然良くなかった。

ただ自分たちは今シーズン2点以上決めた試合がない。


自分は後半あたまからアップの指示が出された。


拮抗する試合展開。
アップのテンポが上がっていく。

ふとピッチに目を向けた瞬間失点。
逆転された。
今シーズンの傾向で行くとかなりヤバい展開。

後半15分が経過しても交代の声はかからない。

そんな中、アップしている3人に5分後行くぞ!

という声がかかる。


よし、きた。
さらにアップのテンポを上げていく。



Vamooooos!

歓声が上がった。
味方が同点ゴールを決めた。

それもあり、交代が遅れた。
自分はいつ出てもいいように心と身体を準備し続けた。


残り20分ついに声がかかった。


2-2の状況。

やることはハッキリしている。


お互いに疲れが出てオープンな試合展開。


84分味方FWがオフサイドぎりぎりで抜け出し
落ち着いて流し込み逆転。

そして、89分。

サイドでボールを受けた自分は

早めにゴール前へクロス。

ベンチから見ていた時に相手DFの準備が遅いこと、
対応があまり良くないことを感じていたため

迷わずそのプレーを選択できた。

そして、そのクロスは味方FWへドンピシャだった。

綺麗なボレーが決まり、試合を決定づけるゴールをアシストすることができた。


今シーズン初アシスト。

チームメイトも讃えてくれた。

実は試合前にそのFWに

『今日は俺がお前にアシストするよ』と言っていた。

その選手はいつもTRでも2人組を組んだり
日本語を教えたりと仲良くしている選手で
彼も未だ0ゴールだった。

この試合逆転ゴールを決めたのも彼だった。


試合後、『俺がアシストするって言っただろ!』と言ってやった。笑

ナイスボール👍と返してきた。
次は彼からのアシストに期待したい。笑笑

ゴールを決めるくらい嬉しかった。

何よりチームが勝てたことが最高だった。


試合後監督が途中出場から2点決めたFWにハグをしていて、素敵な光景だった。

正直言って今年のチームはまとまりに欠けている。

だけど、今日みたいな勝利がチームの団結力を構築していくんだろうなと思った。


次節が2023年ラストマッチ。

良い形で締めくくれるように頑張ります。


最後まで読んでいただきありがとうございました!


ではまた、Hasta luego👋




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