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代替環境もひと苦労

iPadのトラブルで幸い修理の段取りはついたものの、修理が終わるまではiPadを事実上使えないということで、代替環境を作らないと作業が進まない事態になってます。

ところがこの代替環境を用意するってのがまた大変だったのです……

お絵描きタブレットの問題発覚

「動作が多少重いことを除いては概ね問題はないか、あっても許容範囲」と思っていたお絵描きタブレットでの作業。
下書きレベルならば問題はないかと思っていましたが、液タブと交互に運用比較を繰り返した結果、予想以上に問題ありと判明。

筆圧検知がちゃんと動いてない!?

パームリジェクションがうまく機能せず指でスクロールしたのをペンタッチと誤認してるあたりから嫌な予感はありましたが、ハードウェアスペック上では筆圧検知があったはず。
実際試し書きしたときも筆圧は拾っているっぽいと思っていたのであまり気にしていませんでした。
線入れ作業に使ってみたところ、全然筆圧を拾ってない。厳密には力を抜いた線はちゃんと反映されているように見えますが、力を入れた線が太くならず細いまま。
ソフト側の設定を色々と見直したところ幾分マシになりましたが、まだ見直しが必要かもしれない……

液タブは設定をいじることなく筆圧をちゃんと拾っていますが、ペン設定は基本的に同じはずで液タブは比較的iPadと近い線が引けるのに、お絵描きタブレットだとどうも感じが違う。
液タブは8192階調、タブレットは4096階調と違いがあるのは把握していることでしたが、iPadは1024階調しかないと言われてますし、実際その違いを使いこなせてるとも思えないので、このスペックの違いがそれほど大きな違いに繋がっているのかはやや疑問。

ただ「iPadとWindowsタブレットの筆圧検知は根本的な考え方が違うのでは」と感じるところがあり、数値だけでは測りきれないところがあると思っています。

しかし実際の使い勝手としてタブレットの作業で思い通りの線が引けてないという感覚の問題は無視できないところです。

用途で使い分けるしかないか。

お絵描きタブレットはもう少し筆圧設定を煮詰める必要はあるとして、それでもなお最終段階まで活用するのは難しいと判断せざるを得ないようです。
ただ全く使えないわけではなく、ラフを制作する段階での活用は可能と判断しています。
このため制作ファイルをクラウドストレージで共有することになりますが、ラフ制作をタブレットで、それ以後の作業を液タブを接続したPCで行う必要があると判断しました。

液タブで線入れ以降の作業を開始していますが、微妙に誤動作が生じたり使い勝手の違いに馴染めていないなど、まだ試行錯誤を繰り返しているという状態です。
Windows版は無料だと1日1時間の利用制限があることと、時間制限を外すために買い切りで購入してもiPadで使うのと比べたらあまりメリットがないという難点があり、現時点では試行錯誤に時間を取られて制作が思うように進まないという状態です。

iPad増備を検討する必要があるかも

iPadの修理は目下連絡待ちの状態ですが、液タブ環境の習熟は必要であるとして、それでもなおiPadがないデメリットは想定を大きく上回っています。

iPadの更新についてはこれまで必要な用途を1台で賄うことを考えていたためストレージ容量は128GB以上必須で、現行モデルなら256GBモデルの選択が必須と考えていました。
ただここまで状況が切迫してくると、作業用の予備機導入を検討する必要があるかもしれないと考え始めています。

イラスト制作専用にするのであればストレージは64GBとしたうえで、必要ないアプリを入れない、プリインストールアプリも不要なものは消すことで容量を確保するのであれば、ある程度安価に用意できるかもしれないと。

……と、考えていたところに電話。
Appleから交換品が届いた旨の連絡でした。
よかった、あと3日遅かったら思い切って買ってたかもしれない。

電話の翌日、無事に機器の入れ替えを行い、やっとのことで修理完了です。
発覚からおよそ10日、かなり長く感じたな。

環境の再構築

入れ替えたiPadは再セットアップを行わないといけませんが、iCloudにバックアップをとっていたためあまり意識することなく環境が元に戻った感じです。
イラストの制作データは念の為iCloudに頼らず別のオンラインストレージにバックアップしていましたが、おかげで代替環境で同じファイルで制作ができました。

制作ファイルを書き戻し

制作ファイルを書き戻して、一部のアプリの再ログインを済ませたらほぼ復旧ですが、ひとつ残りました。

それは液晶保護フィルムの貼り付け。
スマートフォンは液晶保護ガラスを使っていますし、iPad Proもイラスト制作に使い始める前はガラスを使っていました。
制作に使うようになってからはペン先の視差を減らすためと、書き味の改善を目的にペーパーライクフィルムへ変更。

今回も同じフィルムを使うつもりでしたが、流石に数年前のモデルなので店頭在庫がなく、Amazonで発注。
環境の復元から丸一日遅れてフィルムが到着しました。

エレコムのペーパーライクフィルムを使っていますが、現在はApple Pencilのペン先を同社の金属製ペン先にしているため、フィルムなしでApple Pencilを使うわけにいかないためです。

フィルムの貼り付け。幸い埃が入り込むことなくまあまあ綺麗に貼れました。
前回より綺麗に貼れている気がする。

これでようやく制作を本格的に再開できますが、作業時間がどれくらい確保できるだろうか。

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