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【400字小説】なんとなく感想文

舐めてた、ジューダス・プリース卜『ペインキラー』に
ド*頭をカチ割られて。
古着屋のバイトの同僚Sさんから借りた
4枚のCDのなかではダークホース的存在。
高校野球部時代の最後の夏の新聞に、
我がチームはダークホースと書かれていて悔しかったなあ。

だからジューダス・プリーストに申し訳なくて。
アルバムが発売されたのは1990年。
ちょうど最後の高3の野球部だった年、9月発売。

もっと驚いたのは作品の仕上がりに関してだった、最高傑作。
12枚目のオリジナルというもの信じがたかった。
フレッシュでアグレッシブだったからだ。
ベテラン・バンドが出せる音ではない。

Sさんに今までジューダス・プリーストの存在を、
聴いたこともないのに軽んじていたことを正直に伝えた。
誤解なきように細心の注意を払ったのだが、
Sさんは怒り狂って店のマネキンのド*頭をカチ割った。

そういえば、高校野球最終打席は頭部への死球。
あの時の脳震盪の揺れがリアルに甦った。

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