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寫残録030_ニコン最後のF一桁機 〜Nikon F6

機械式カメラばかり使うなかで、デジタル機やフィルムカメラでもオートフォーカス(以下AF)機は、使う機会が少なくなっています。AF機って、意外と考えずに撮ってしまうとことが多くて、敬遠がちで。まぁ自分の「確固たるスタイル」が確立していないのがダメなだけですが(苦笑

しかし、以前にデジタルカメラばかり使っていて、CONTAX G2が壊れてしまい、直すのに数万円かかった苦い経験を思い出し、最近はAF機も使っています。そのなかでも、デジタル一眼レフとそん色なく使えるNikonF6を久しぶりに使いましたが、さすが“F一桁機”と、感動するカメラ。

Nikonの本気 F6

F6は“Nikonの本気”を感じることができるフィルム一眼レフ最後のF一桁機。スペックなどは、NIKONのHPにまだ記載がありますので割愛。
最後のフィルム一眼レフの一桁機となったF6。発売当時、デジタル時代に世に出されたF6へのNikonの想いと本気度が伝わってくるカメラ。
あくまでも、私の“私感”以外の何ものでもないことをお断りして…。


まず、フォルム。
実にカメラらしい凛々しくもあり、実用の理にかなったフォルムを見ているだけで、「撮るぞ」と思わせてくれます。
それを証明するグリップとボタン類の配置と使いやすさ。レンズを付けてそこそこの重さをも感じさせないグリップのホールドと、ファインダーを覗いてのボタン類の操作感は、“流石”としか言えない。

ファインダーの秀逸さ。
いつも、Nikonの一桁機のファインダーには「コレコレ」とニンマリできる喜びを感じます。他がダメというわけではありませんが、とにかく明るくて隅まで見やすい、ピント合わせがラクなど、視力の落ちてきている私にも優しい。なんといっても、覗いて何も気にならない凄さがあります。
そのファインダーですが、交換できなくなり、様々なことがいわれています。後のデジタルのD一桁機も同じなので、時代の流れなのだと、大雑把に解釈。

そして、AFの正確さと速さ。
現在のデジタル一眼レフやミラーレスと比べれば劣るものの、11点で捉える速さと正確さ=AF性能は、フィルムカメラとして楽しむ上で、これ以上のものはないぐらいに感じます。

写欲を掻きたてるF6のシャッター音。
Nikonのカメラは、シャッター音にやられますが、F6も聴覚に心地よく刻むシャッター音です。撮ることを楽しく意欲的にさせます。


Nikonの本気を感じる

F6を使うたびに、一桁機に込められた技術力の凄さに、本気を感じます。Nikonの機械式カメラにも、そのほかのAF機にも、その時の想いと本気が伝わります。しかし、私は、デジタル化の流れのなかで最後のF一桁機に込められた“F6に対するNikonの本気”には、想い入れも強く、敬意を表したい。そういうカメラであることは間違いありません。

NikonF6で撮影した作例を

Lens:AI AF NIKKOR 50mm/f1.4D
Film:Kodak color plus200

※解像度低めです。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。


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