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ケンガンアシュラの魅力

◯です。

ぼくは昔からケンガンアシュラという漫画が大好きです。
ジャンルは格闘系。男たちの殴り合いの漫画です。

いわゆる企業の代理戦争のようなお話で、各企業が闘技者を雇って、裏で何かを賭けた試合を行うという内容です。
賭ける内容は様々で、ビルの建設権や絵画まで様々です。

格闘漫画といえば刃牙という声も多いですが、こちらもめちゃくちゃ熱いです。

当時初めて読んだところが関林VS王馬さんの試合だったのですが、そこで一瞬で引き込まれました。

ずっと大好きなこの漫画。どんな所に魅力を感じたのでしょうか。

強いやつが強い

この漫画のすごいところは、主人公もライバルも全然関係なく、ただ強いやつが強いという点にあります。

例えば主人公のライバルになりそうなやつがトーナメント一回戦で敗北したり、主人公の因縁の宿敵がトーナメント二回戦で姿を消したり、ラスボスだと思われていた拳願試合の王が準決勝で負けたり……。
そして主人公も最終的に負けます。

上記の共通点として、ただ一人のすごく強いおっさんがやり遂げたという点にあります。
初めは船に穴開けてる変人だと思っていたのですが、主人公の宿敵を打ち負かしたあたりから、「あれ、こいつ強くね…?」となり、気付いたら牙との戦いの時点でぼくの推しキャラとなっていました。黒木玄斎おそるべし…。

牙との試合はぼくの中での完全なるベストバウトです。
あの時の鳥肌と興奮は凄まじく、アドレナリンが爆発して夜も眠れませんでした。

そんな黒木玄斎は空手の達人でした。この超能力や超人とかではなく、ただ鍛錬を積みに積んだ結果の最強、というものがえげつなくかっこいいのです。

他の好きなキャラだと嵐山十郎太もいます。彼は柔道を極めすぎた人で、黒木同様に鍛錬をひたすら積んだ最強です。

こんな風に、ただ強いやつが強いのが最高に爽快なのです。

自分を重ね合わせる

ケンガンアシュラは、ぼくにとって初めての漫画ジャンルでした。
格闘漫画なんてまず読んだことが当時ありませんでした。

なんでこんなにのめり込むほどハマったんだろう?と思っていたのですが、最終話直前に王馬さんと山下一夫がその正体を教えてくれました。

あの日、はっきりとわかったんだ。王馬さんは「私がなれなかった、私がなりたかった私」なんだと。

ケンガンアシュラ 234話「優勝」

そう。格闘漫画はぼくがなれなかった、強さを見せてくれる漫画。
この漫画は憧れそのものなのです。

自分の持ち得ない才能を見るのは本当に面白く、そしてかっこよく思えます。
それは自分の周りでも然りで、自分にない才能を生かしている姿は本当にかっこいいです。

この答えを王馬さんと山下一夫は教えてくれたのでした。

この気持ちに気づかせてくれた。ケンガンアシュラは大切な漫画なのでした。

毎週木曜日の興奮にはこれからもお世話になります。

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