「劇場版呪術廻戦0」と「z世代」


※本記事は映画内容をちょっとだけ含みます。

z世代は意見が異なる人と、意見をぶつけ合うことを避けるらしい。だとすると、僕は典型的なz世代人間だ。と、いうか、そもそも人とあまり関わりたくない。人と関わると、面倒が増えるし、責任を押し付けられるし、強い言葉に自分が傷つくからだ。だからますます意見は言わなくなるし、他人に関心を持たなくなっていく。そして、他人の鏡である自分にも関心がなくなっていく。

「相手の気持ちになって考えよう」「この話題は失礼ではないかな?」「相手はどう考えているかな?」「言葉遣いは大丈夫かな?」「強く言い過ぎたかな?」

一言発する、そのたびに説明責任がついて回る。そんな感覚を覚える。それならいっそ、話しかけないほうが楽じゃないか、と、思う。

先日、「劇場版呪術廻戦0」をみた。映画自体の出来には特に感動を覚えなかった。しかし、禅院真希と乙骨優太のやり取りは、改めて、いいな、と思った。(エンタメ作品から元気をもらうことは、最近増えた気がします。)

「誰かと関わりたい」「誰かに必要とされて 生きてていいって自信が欲しい」

この言葉がなんだか僕に刺さった。なぜだろう。

仕事はする。業務はこなす。機械のように。でもそこには摩擦が生まれない。人と話して「これじゃだめだ」「こうしたほうがいい」「これはだめだけどこの部分はいいね」「がんばったね」「ありがとう」

こういった言葉のやり取りを僕は最近軽視していたかもしれない。そんなやりとりができる関係性が築けたらな、と思った。大きな摩擦を起こす勇気はないけど、ちょっとだけ、となりの人に話しかけてみようかな、そう思えた。


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