見出し画像

『超AI時代の生存戦略』(落合陽一)で、ストレスフリーの仕事で生きていく

■はじめに
落合陽一さんの『超AI時代の生存戦略』をご紹介します。

書籍では話題が多岐に渡るので、これから来る超AI時代に
落合さんの提唱する「ワークアズライフ」はどう実現すれば良いのか?
に焦点をあてて記載します。

■この本の素晴らしい点
・流行のワークライフバランスと異なるワークアズライフの提示。その説得力。
・目先だけではなく、将来を見越した生存戦略が明確に描かれている点。

■ワークアズライフ
・ワークアズライフとは
ワークライフバランスという時間で人生を切り売りするやり方はすぐに破綻する。
これは単に、仕事と趣味のバランスを整えようとしているだけ。
大事なのは時間の切り売りではなく、ストレスマネジメント。
「ワークアズライフ」というストレスマネジメントの概念が重要。

趣味性が高く、ストレスが低い仕事で生計を立てることを考えた方がよい。
1日をワークとワイフで分断するのではなく、ストレスの低いワークと少しストレスのかかるワークで分割する。
なぜなら、AI時代では一つの物事をやっていても、仕事がなくなるリスクが高いから。

・ワークアズライフの始め方
まずは出来ることをやっていく。
「ブルーオーシャン」な「趣味性」「遊び」などを考え、ストレスと報酬の関係性について再考することで見えてくる。
ガッツはレッドオーシャンなので、「淡々とやること」が重要になる。

「自分は自分の道を信じてやらないといけないし、他人は関係ない」と思えるワークを探すこと。
今、この世界で他人と違うのは当たり前で、他人と違うことをしているから価値がある。
一人ひとりがブルーオーシャンな考え方をしなくてはいけない。
他人と違うことをやっているが、それが正しいと信じる心が重要。

何をやるかが決まっている状況下では、人間は機械に勝てない。
レッドオーシャン的な考えは捨てて、自分で信じた道を淡々とやって、ストレスフリーな環境を実現することが重要。

・仕事になる趣味の探し方
サーベイ(調査や測量)が、これから先はビジョンと同様に大事。
サーベイしておかないと、ブルーオーシャンにならないから。
今誰が何をやっているかはネット見ればすぐわかる。
今この世界で誰が何をやっているかを調べ続けるという作業が必要。

自分がやっている分野に近しい分野のことはよく知っておかなければならない。
サーベイしたのち、同様の事例があればそこに自分がどういう価値を足せるかを考えるマインドセットで行けばいい。
理想は、趣味性が高いものを仕事にして、ストレスフリーで多くの利潤が発生しているという状態。
趣味性の高い仕事であれば、ストレスが溜まりにくい。だから、ワークとライフのバランスを取る必要がない。

・趣味性が高い仕事の見つけ方
例えばアニメをずっと見ていたい場合。
「ただアニメを見ていることで得られる衝動は何だろう?」から深く考えて行けばいい。
ドキドキする、報酬がある、テンションが上がる。がすごく重要なこと。
ちょっとしたフラストレーションが溜まり、結果が良いと喜び、悪いと悲しい。

こういった事をマネジメントしてワークアズライフのプランを組むのが良い。
これからの時代は遊びを自分の人生の中にちりばめていく事が重要になってくる。
本当に楽しい遊びだけではお金を稼げないなら、ストレスは多少かかるがお金が稼げる仕事も1日の中に入れていく。

ストレスがかかる仕事で埋めるのではなく、その部分をなるべく最低限にするポートフォリオをマネジメントする。
そして、完成物を発信すること。
完成したものをSNSに投げれば社会からの要請を受けやすくなる。
完成物を通して、いかにコミュニティにおいて自分を語るかも重要。

・遊びの探し方
とりあえずやってみる、ということも重要。
問題設定とその解決策とアクションプランが決まったら、悩むよりやってみる方が良い。
あれこれ悩むよりも、出たとこ勝負でしか自分の喜びは分からない。

他人の猿まねでもいいからやってみる。そうじゃないと手を動かす前に老いてしまう。
とにかくアクションを起こして、そこからより詳しく問題を探す方がとっかかりを掴みやすい。

■これからの時代
・知識
専門性があることもすぐにインターネットによって薄れていく。
今は難しくても、やがて全ての人々が意識せずに簡単にできるようになっていく。
なので、新しい技術を常に取り込み続けたり、追いかけ続けたりしないとまったく仕事がなくなってしまう。

始める前から、アウトプットやプレゼンテーションの仕方を考えておくことが今後重要になる。
なるべく効率化し、無駄な時間を排除する。そして、より研究していく必要がある。

・生存戦略
生み出されたテクノロジーは発展したまま戻らない。
AIが今の世の中の枠組みをどんどん変えていく。しかし、これは世の中の常であり今までの時代もそうだった。
ただし、これからの時代は流動性が高くなり、どんどん変革が起こっていくため、自分で自分を保っていく必要がある。

根拠のない不安が生み出す悲観的なディストピアに思いを患っても仕方がない。
自分のブルーオーシャンを探し、発展させ、ストレスのない状態でワークアズライフを絶えずアップデートする必要がある。
今を生きる私たちは、テクノロジーの流動性がもたらすプロトピアの方向に向かっていかなければならない。

それこそが、これから迎える超AI時代の生存戦略となる。

--
Twitter
https://twitter.com/nkztyuta

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?