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初心者株日記20日目~ノーマネーでフィニッシュ〜

タイトルはネタですが。
とりあえず、非常に疲弊しましてNASDAQ100に100万ぶち込んでデイトレは終わりにすることにしました。。
毎日、株価に一喜一憂生活にもさよならを告げようと思います。

今日も今日とて(僕基準で)超早起きすること8時。
シャワーを浴びて、PCの前で準備。チャートを見て、どの銘柄を扱おうか選びました。

初めのうちは変動が低い銘柄で損切りをきちんとして、成長を感じていました。
次に変動が高い銘柄を扱ってプラスを多少なりとも積みながら、リスク管理。
ただ、一瞬の隙で暴落しまして、ちょっと戸惑っているうちにさらに下がるさがる。
「いやいや、とにかく損切だ」と思って損切。
その後も損切はやりつつ、負けがかさんで行きます。
プラスもちょこちょこありながら、リスクを抑えるために+3とか+5くらい。

先の暴落の際にやってしまった銘柄のマイナスが大きかったので、今日はプラスにならないだろうと思っていました。
そんな状況だったので、魔が差したのでしょう。
ふとしたタイミングで、ちょっと興味深い銘柄がありまして。
売りと買いが多少離れている銘柄で、見た時点では買いの方が強そうに見えました。
僕としては、100銘柄ずつしか買わないことでリスクヘッジしていましたが、僕が100銘柄買うことで売りが上振れするタイミングがあれば、買い側が焦って買いが加速するのでは? と考えてしまいました。

割と人間の心理的に作用するんじゃないかと思って、ナンピンではなく、同じ価格の銘柄を100株で消化できるなら買い続けるみたいなことを実行してみたわけです。
(具体的には、100株でその板が消えるなら僕が100株を買い続けるという戦略です)
1銘柄しか試してないので、これが有効なのかどうかは分かりませんが、今回は良くない展開だったようです。
自分の仮説検証という大義名分があった影響で、どんどん膨らんでいく株数。
気づいたら600株持っていました。
(そもそもこの気づいたらって感覚自体が全然駄目なわけですが。乗りかかった船ってことで、やってしまいました。これも「損切」関連ですね)

個別の銘柄としては、そこまで上値で売るつもりはなかったので、数ピックずつを指値で設定していきました。
取引量が少ないこともあって、目の前に積まれた売りが僕の設定しているものばかりに。
気づくと僕の指値売りの割合が増えている状況になりまして、「このタイミングでいくつかキャンセルしたら上向くのでは?」と思ってキャンセルしてみる。
すると、売りが減ったことによって+2くらいの銘柄が100株売れました。
「お、もしかしたら上向くかも?」と思ったのも束の間、僕の指値と買いの間に500株くらいの壁が作られました。

おいおいおい、それはまずいよ、と思う間に下落。
あーこれはやばいなと思って、残りの株数を消化できるところに全部つっこんで損切しました。
今までと比べると割と早めに損切判断ができたので、ガクっと下がった割には-5。しかし、400株あったので×4倍で2000円の損失。
既にある損失とまぜると1万円くらい負けている気がする。
その後は、その取引に引きずられないように別銘柄へ。
同じ銘柄で+5, +1を稼ぎまして、このまま刻んで増やせれば良いとは思いました。

良い銘柄がなくなったので出来高急増を覗くことに。
今までの1万円くらいの負けという事実と、小さいプラスを刻んでいくという状況が思った以上に精神的に来ていたようです。
なぜか、8800円くらいの銘柄が目についてしまいました。
基本的に1500円以上は無視するのですが、どうにもたった今高騰している銘柄でまだまだ伸びそうでした。
というか、チャート的には下落した後に高騰している途中という感じでしょうか。

今日の高値を見てみるとまだまだ伸びしろがありそう。
高値までは伸びないだろうと考えましたが、それでもプラスの余地がある。
なぜか買い。買ったタイミングでじりじりとちょっと上向いたら下向いたりを繰り返す。
ちなみに、単価が高いからなのかピック単位は10でした。
なので、1ピックで1000円動く銘柄です。

ちょっとの間、銘柄を見守っていたのですが突然暴落。
「・・・」という沈黙が流れる。-2万くらいまで落ちました。
割とこの段階で心が折れていました。
ある意味で、デイトレを始めたタイミングに近い失敗ですが扱っている銘柄が高すぎて損失が大きい。

このタイミングで空想を思い浮かべまして。
やっぱり、自分には株は向いてないだとか、そんな事を考えていた気がします。
そうこうしている内に、一度、僕の買値まで高騰して一気に戻りました。
元々+30くらいの位置に指値を置いておいたのですが、あまりにも高騰が速いので、慌てて指値をアップしました。
売りの数も少なかったので、この分だったら凄い上振れすると思ったのです。
既に負けている金額を想定して、このタイミングで取り返そうとしたのかもしれません。
こういうトレード自体は、完全にギャンブルに近いのでどうせ良いことはないだろうと、今になっては思うんですけどね。

指値が高すぎたので、急騰が終わって再度暴落へ。
先ほどの-2万くらいの域まで改めて落っこちました。
ここでまた空想の世界へ。
ちなみに、今まで書いて来なかった気がするのですが、トレードしている内は大抵つらいなというのを再認識しました。

まず含み益の時は非常に惨めな気持ちになります。
無限ナンピンをしつつ、+1万とか2万とかを毎日出している時もそうだったのですが、仮に収支でプラスになっていても、今扱っている銘柄が含み益の時は、自分が無力だと感じていました。
株の利益は我慢料とはよく言ったもので、基本的に上がっている時間よりも下がっている時間の方が長いです。
下は底値を超えたら暴落しますし、上も少しでも勢いが落ちたら暴落します。
それに、利確する場合も正直なところ一瞬なので喜んでいる時間は短い。
その後、すぐ次の銘柄のトレードに入って、改めて含み損の時間を耐えて、損切りするか利確の一瞬を享受する。

そもそも、僕は株を真面目にやり始めて20日目くらいですし、一時期勝てていた時の方がおかしいくらいです。
しかし、勝てていた時すらきつい時間が長かったのに、現状はリスクを抑えているつもりがそれでも負けている。
たまに魔が差して、変な仮説をたてて、浅はかなので大きく損をしてしまう。
一時期は+10万くらい言っていたのに、今では-10万くらいになりそうでした。
+10からの-10なので、この短期間で-20万近く叩いたことになります。
プラス分は、税金で20%かかりますし、手数料なども含めると僕の状態では勝てる確率の方が少ない。
まぁ、プラットフォームを経由する以上、胴元有利なのでそれは当たり前なんですけどね。

というような事を漠然と考えていて、今後どうしようかと考えました。
そんな中、決定的に僕が挫折したのは、先ほど下落していた-2万円くらいの株価が改めて高騰しました。
しかし、先ほど指値を高く設定したせいで下落してしまったので、今度は+10のところで指値をおくことにしました。買値よりも1ピック上ですね。
この行為自体もあまりよい行為じゃないですけどね。
-2万円が±0円になってくれるなら、それだけで御の字なので。+1000円というのは中途半端ですし、仮に売れたとしても0と1000だったら、我慢料として割に合いません。

僕の指値の付近でまた高騰速度が下がったので、「あー、やっぱりこんな中途半端なやり方じゃダメだな」と思っていました。
ここまではまだ「やっぱり損切は早くしないと」とか「こういった負けを減らさないとな」と多少は前向きに捉えていました。
ただ、僕として疲れたのは、その後に物凄い高騰をしたことでした。
指値をずらす暇もなく、約定。

僕は我慢料として+1000円になりました。-2万円とかの含み損(かつ、もっと下落する可能性もあった)に比べれば上出来です。
しかし、株価は一気にとんでもなく急騰しまして、一時は+6万円くらいまで跳ね上がりました。
間が悪いと言いますか、何と言いますか。
ここで完全に心が折れました。

結局のところ、-2万円も+6万円も結果論です。
そもそも株は利確しなければいくら含み益を抱えてもあまり意味がない。
ただ思ったのは、僕のトレード方法や精神構造などでは、勝てない世界だと思い知らされたのです。
要は向いてないな、と。

先にも書きましたが何日も連続で+1,2万円出している時ですら、結果的にプラスだから表層には出てこなかったものの、割ときつかったです。
最終的に収支は勝っているとはいえ、目の前の株価で基本的につらい時期が続き、ようやくそれをくぐり抜けてプラスに転じる。
海の中にもぐって息苦しさを我慢しながら、ようやく海上に出れたというイメージ。
そんな状態でした。
それでも勝てているからまだ良かったものの、自分のトレードが間違っていると自覚して去勢して、少しずつでも負け額が減るかと思ったらそうでもない。
おまけに、たまに馬鹿なことを思いついて実践してしまう。

正直なところで言うと、僕にとっては投資に回しているお金は余剰金なので、なくなってしまっても1年前に戻るくらいの感覚で、あまり痛くはないです。
金額面ではそういうつもりなのですが、なぜかトレードの最中は惨めな気持ちでいるのです。
結果1万くらい負けたとして、学びがあればまぁいいかと思うものの、トレードをしている最中は僕にとってつらいのです。
なぜかと考えてみたら、僕はゲームが割と好きなのですが長期間ずっとゲームで負けているからなんだ、と思いつきました。
要はつらい状況が長いゲームを強いられていて、結果的に勝っている時は自分を騙せていましたが、そうでないとつらい状況が目立ってしまう。
格闘ゲーム初心者がえんえんと初心者狩りされているような心持ち。

結局元本から-10万円くらいにはなっているのですが、こんな事を言うのはなんですが「勉強料だな」程度にしか思っていません。
サラリーマンということもあり、贅沢さえしなければ10万円を取り返すことはさほど難しくないです。
ただ、ここ数日で-20万円くらいを叩いており、この状況が続くのはあまり良い状況ではありません。というか資金が尽きそう。
株が楽しいと感じていた時期はもちろんあり、その気持ちは本当でした。
最中がつらいとはいえ、もしかしたらこれでFIREができるかもとか、仮説検証が高速でできるのは楽しかったです。
ただ、自分がそもそも株に適正がない精神構造だったり性格だということが認識されてきた今となっては、改善の余地がなかったり、あるいはふとした時に仮説を検証しようとして大損(あるいは、あとちょっと我慢すれば大勝できたかもしれないという状況)をするリスクが高いとなると話が変わってきます。

僕は割と進捗感というのを重要視していて、例えばMMO RPGなどで全キャラカンストとかそういうのは、どんな単純作業でも苦も無く延々と取り組めるのです。
それが微々たる数字だとしても目の前の数字が上がったりだとか、多少なりとも上昇している実感が持てるからです。
しかし、株はそうだと思っていたらそこまで行けていません。
もちろん高々20日程度でそんな領域になっているなら、誰だって儲かるでしょう。
周りのライバルは数年単位で株に取り組んでいる猛者の中で、そもそも勝てる方がおかしい。
ただ、勝つまでにどれだけ時間をかければいいのか。
元本150万円が溶ける前にそれが達成できるのかが見えてこなくなってしまいました。
自分なりに問題点を洗い出して、少しでも潰せれば良かったのですがどうにも自分の精神構造に勝てません。
向いてない、という一言に集約されてしまうのです。

損失を被った時に思ったのではなく、我慢しきれずに利確した時にそう思えてしまったのだから皮肉なものです。
この辺りも、トレードに向いていない精神構造と言えるでしょう。
勝っても負けてもつらい。株の利益は我慢料という言葉が重くのしかかりました。
僕が思った以上に、重い言葉だった訳です。

もう駄目だ、これは続けられない。
と結論付けて、最初に思ったことは「退場だけはしては駄目だ」でした。
前提として、やはり貯金しているだけだと損失の方が多いといのは身に染みていました。
リスクはありますが、株に「預金」しておく方がリターンは大きい。
ただ、個別銘柄の長期投資自体が自分には合わないのは分かっています。
どのタイミングで売るかとかも結局は後悔しそうな気がします。
それは、前述の通り勝っても負けても、です。
たらればの世界に巡り合って、結局は惨めな思いをする。

となると、もう信頼できる企業を盲目的に買うしかない。
やったことは、Google(アルファベットですが)に全つっぱすることでした。
ITにずっと携わっていることもあり、Googleほどの企業は出てこないと分かっています。
仮にGoogleに投資して損するなら、正直どうでもいいと思えるくらい信頼しています。
なので、有り金全部をGoogleにぶっこんでみました。

次に、株を進めてくれた友達に(ある意味で安心させるために)その旨を伝えました。
「疲れた。僕には株は向いてない。勉強になったんで、Googleに全部突っ込んだ。給料が入るたびにそうしようと思う」
そうしたら、「それは良いと思うけど、だったらNASDAQ100のが良いよ。GAFAMの割合が大きいから、万が一Googleが崩れてもリスクヘッジになる」と教えてくれました。
Google一点張りの方がリスクはあるけど、リターンも大きいのでは? と思ったのですが、NASDAQ100を見てみるとかなり上がっているように見えます。

直近でコロナの変異株の影響でガクっと下がっていますが、逆に今が買い時のようにも感じられる。
Googleが倒れる時は財産を失っても良いとは思いましたが、そこまでリターンを薄めずにリスクをヘッジできるならその方が良い。
ということで、投資信託に財産をぶち込むことに決めました。

ちなみに、ファンドがいくつかあったのですが下記に入れました。
50万円:三菱UFJ国際-eMAXIS NASDAQ100インデックス
50万円:大和-iFreeレバレッジ NASDAQ100

前者は割と一般的なやつ。
後者はレバレッジがかかるので、NASDAQ100の2,3倍? の値動きになるやつ。
どう考えても通常とレバレッジの比率がおかしいとは思うのですが、正直なところ、前述の通り余剰金というのは僕にとって本当に余剰なので、破産しない限りは本当になくなってもいいと思っているのです。
ただ、個別株やデイトレードは、負けている期間が長すぎるし、勝ってもそこまで嬉しくないので非常につらい。
なので、どうせ余剰金ならレバレッジをかければ良いと考えました。
プロが勝手にやってくれるし、アメリカの成長企業が入っているパッケージならプラスの期待値の方が大きい。
毎日株価を眺めたり、一喜一憂せずに放置でよいだろうと考えました。

最初はレバレッジに100万円突っ込もうかなと思ったのですが、流石にいきなりそれはやり過ぎかなと思ったので、切りの良い50万円を半分ずつ振り分けました。
両方が100万になるまで振り分けるか、あるいは値動きを見ながら今後はレバに全部を突っ込み続けるかを考えようと思います。
そもそも実態が一緒だと思うので、損している場合は両方マイナスになるんでしょうが。
銀行に入れておくよりも期待値が高いし、初心者の自分が暗中模索しているよりは圧倒的に良いだろうと思ったので。

今では清々しい気持ちです。
何も分からないままがむしゃらにもがいてみまして、こういう結果になったとは言え非常に勉強にはなりました。
株で儲けるのが大変なことも分かりましたし、ちょっと頑張って一発逆転みたいなのがないことも身に沁みました。
ある意味で、こういった金融で簡単には儲けられないことが分かったので、むしろ仕事を頑張ろうという気にもさせて貰えました。
どこかでワンチャンスFIREみたいな甘い妄想の無理さ加減も分かったからです。

お金を稼ぐ大変さも分かったので、出ていくお金はかなり減りました。
株をやっている中で、お金のやりくりの方法やお金をかけない遊びにもシフトしました。
自炊もしたことがなかったのに、毎日野菜炒めばかり食べるようにもなりました。
以前書きましたが、株では損しても出費が劇的に減ったので、トータルの資産自体はそこそこ増えています。
色々と疲れてはしまいましたが、得たものも大きいと感じています。

きちんとお金を貯められ、かつ投資信託が4%くらいは年利で稼いでくれようであれば30代でのFIREも実は割と圏内です。
ある意味で、あれこれ動いたことで様々な出費や生活様式が改善され、FIREに近づきました。
毎日2万円くらい勝ってる時は、もしかしたら3年くらいで仕事をやめられるかもなんて期待はしました。。
とはいえ、仕事のやる気が上がったことはプラスだと思うので、そっちの方でさらに給与をあげる努力を改めてしようかなと思います。

ちょうど20日というのは狙った訳ではないのですが、そんな結論になりました。
毎日株価を追うのは精神的に厳しくなったので、リスクはそこそこありつつリターンを期待できる投資信託(レバレッジも含む)に切り替えました。

ちなみに、投資信託にぶちこんだ後でちらっと思ったのですが。
ここ3営業日くらいは、コロナ変異株の影響で結構な下落傾向だとは思うので、デイトレには不利な環境ではあった訳ですよね。
まぁ、それがなくても勝てたとは思えないのですが。負け惜しみですね。
とにかく、株をやっているとたまにそういう事もあるし、大損する可能性が都度存在するってことで、自分を見つめる良い機会になりました。

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