巨人も中日も変わっている

巨人は17日、エスコンフィールド北海道での日本ハム戦でビジターでの遠征試合は終了、試合後2月の練習試合から1軍に加わり活躍、ひところ中堅2番に起用と言われたオコエの2軍落ちが決まり通告された。北海道での日本ハムとの3連戦、外野に梶谷が加わり萩尾、松原、この試合は途中出場だったが、オープン戦打率4割の新人佐々木に守りの良い重信がいて外野は飽和状態でオコエははみ出した。

 それをオコエに伝えた阿部監督は「課題は分かっているのだから下で練習した方がいい。右打ちが出来ない。反対(右)方向にゴロが打てないと」と付け加えた。オープン戦で巨人は「1軍参加制」たるものを掲げ、これの適用でこれまで29人の野手のうち26人がオープン戦に出場した。経験できてないのは3人だが、阿部監督はその3人のプレーを2軍の紅白戦で見ている。

 1軍参加制は19、20日のロッテ戦(東京ドーム)までをサバイバル期間として継続、オープン戦最後22日からの楽天3連戦は固定したメンバーで戦う。17日現在巨人はオープン戦5勝6敗で12球団中9位だ。1軍参加制の成果を問えるのは先になるが昨年までの高齢者、戦力にならない外国人多数でよどんでいたチームが入れ替えで若さがあふれてきたのは間違いない。

 比べて阪神、岡田監督が「公式戦モード」でといい、レギュラーシーズンを想定して継投などの采配を振るう方針といっていた15日から中日戦に2敗1分け。うち2試合は完封負け。チーム防御率は3.11は12球団7位だが打率は12球団ワーストの2割1分3厘。本塁打も最少タイの2本(佐藤輝、ミエセス各1)。主軸大山、佐藤の打率は1割台。

 オープン戦の残りは19、20日ソフトバンクの本拠地ペイペイドームで2試合。あと京セラドームのオリックス3連戦。打撃不振解消には打ち込みが大事。敵地ではできる球場がない。鳴尾浜が近い京セラドームはいいが、ソフトバンク戦の前後が問題だ。

 ところでセパ両リーグ、17日現在12球団トップはソフトバンク、以下5位までパ勢で6位にやっと中日。中日は昨年最下位だった。目下セ1位はそれなりの理由はあって昨年貧打の打線が今年巨人から移籍の中田の加入が大きく、三好、村松の若手が成長、溌溂さがあるのは巨人と似ている。それと関係あるか知らないが、中日に完封された月日の試合後いつもは饒舌の阪神岡田監督が一言もしゃべらなかったのが気になる。

令和6年3月19日

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